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日本人が知らないリアル中国ビジネス 江口征男

実は日本よりもっと熱くて厳しい中国のスマホ広告市場
「利益度外視」の大混戦から日本企業が得られる果実

――水野裕哉・上海網村信息技術有限公司(UUCUN)董事に聞く

江口征男 [智摩莱商務諮詞(上海)有限公司(GML上海)総経理]
【第59回】 2011年11月15日
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iPhone、Androidなどスマートフォンの利用者が増えている中国。連載第32回で、中国モバイルネットの現状について聞いたUUCUNの水野裕哉・董事に、スマートフォンに関する中国モバイル広告の最新事情について、改めて聞いた。

スマホ広告市場は、広告主、広告代理店、
メディア、ユーザーの4つから成り立つ

上海網村信息技術有限公司(UUCUN)の水野裕哉・董事

――スマートフォンのモバイル広告ビジネスには、どんなプレイヤーが関わっているのでしょうか。

 基本的な業界構造は一般的な広告業界と変わりはなく、大きく分けると「広告主」「広告代理店(アドネットワーク)」「メディア」「ユーザー」という4つのレイヤーが存在します。

 広告主が広告代理店にスマートフォン上でのプロモーションを依頼すると、広告代理店はスマートフォンに最適化されたウェブサイトや、iPhoneやAndroid携帯向けに開発されたアプリケーション(アプリ)内に広告枠を持つメディアを介して、広告をユーザーに届けるという流れです。

 広告主は、大きく分けると2種類あります。化粧品、車、PCなどのメーカーが自社ブランドの認知や新商品の告知のために行なう「ブランド広告」と、モバイル上でウェブサービスやコンテンツを提供する会社(SP、CP)が、自社サービスの利用者を増やすためにプロモーションを行なう「コンテンツ広告」です。我々は主に「コンテンツ広告」のビジネスに関わっています。

――どんな企業がコンテンツ広告の広告主になるのですか。

 スマートフォンでユーザーが利用するアプリを提供する会社全般になるのですが、たとえば、QQ(チャットツール)、微博(中国版Twitter)、セキュリティ(360やNetQinなど)、街旁(中国版Foursquare)、ゲームなどです。

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江口征男 [智摩莱商務諮詞(上海)有限公司(GML上海)総経理]

1970年、神奈川県横須賀市生まれ。横浜国立大学大学院工学研究科修了、Tuck School of Business at Dartmouth MBA。Booz & Company, Accentureなどの経営コンサルティング会社、子供服アパレル大手のナルミヤ・インターナショナルを経て、中国にて起業。上海外安伊企業管理諮詞有限公司(Y&E Consulting)、(株)MA PARTNERSの創業経営者でもある。
⇒GML上海ホームページ執筆者へのメール


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世界経済の牽引役として注目を浴びる中国に進出する日本企業は、後を絶たない。だが、両国の間に横たわる「ビジネスの壁」は想像以上に厚い。今や「世界一シビアな経済大国」となった中国で日本企業が成功するためのノウハウを、現地コンサルタントが徹底指南する。

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