[ワシントン 7日 ロイター] - 米上院銀行委員会は7日、北朝鮮と取引関係のある中国など外国金融機関を新たに制裁の対象とする北朝鮮制裁法案を全会一致で承認した。トランプ大統領の訪中を前に北朝鮮への圧力強化を訴える格好となった。

北朝鮮に拘束され米国に帰国直後に死亡した米国人大学生オットー・ワームビア氏の名前を取った同法案は、現行の制裁措置を強化すると同時に、米議会の決定や大統領令、国連安保理決議に基づき北朝鮮関連の制裁対象となった個人・団体ににサービスを提供する中国系銀行など外国金融機関にも制裁を科す内容。12人の共和党議員と11人の民主党議員の全員が承認した。

銀行委での承認を受け、上院本会議で採決にかけられる見通し。上院指導部は採決の日程を明らかにしていない。

同法案の作成に関わったクリス・バンホーレン上院議員(民主党)は中国系銀行だけでなくマレーシアの金融機関も制裁の対象となる可能性があると語った。

同議員は前日記者団に対し、追加制裁を通じて、トランプ大統領が北朝鮮への圧力をさらに強化することが可能になると指摘していた。

アジア歴訪中のトランプ氏は8日に韓国を離れ、中国を訪れる見通し。中国の習近平国家主席に対し、北朝鮮への圧力を強化するよう求めるとみられる。

北朝鮮と取引がある中国の銀行や企業に対する新たな制裁は中国の反発だけでなく世界経済への影響も見込まれるため、米政府はおおむね発動を見送ってきた。

*内容を追加しました。