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金融市場異論百出

経済成長率次第のオバマ再選
政治に振り回されるFRB

加藤 出 [東短リサーチ取締役]
2011年11月16日
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 ブッシュ(父)元米大統領は、1992年の大統領選敗北について、グリーンスパンFRB議長への恨みを後のインタビューで語っている。「もしFRBが金利をもっと劇的に引き下げていたならば、私は再選されていただろう」。

 来年の米大統領選で、オバマが再選される確率が成長率によってどう影響されるかというN・シルバー氏の予想を「ニューヨークタイムズ」が掲載していた。

 2012年の経済成長率が4%に高まるという超楽観シナリオの場合、オバマが勝つ確率は、共和党候補者がロムニーなら60%、ケインなら75%、ペリーなら83%だ。ウォール街のエコノミストによる来年の成長率予想平均は2.3%である。それを前提にしたオバマの再選確率は、ロムニーなら40%、ケインなら56%、ペリーなら68%。成長率が0%に落ち込めば、ロムニーなら17%、ケインなら30%、ペリーなら41%へ低下するという。

 オバマの現在の支持率は低迷しているが、即効性があり、かつ弊害のない金融政策をFRBが見つけることは困難である。先行きFRBが導入する可能性があるのは、住宅ローン金利の低下を促すためのMBS(モーゲージ担保証券)の大規模買い取り策だ。

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加藤 出 [東短リサーチ取締役]

東短リサーチ取締役チーフエコノミスト。1988年4月東京短資(株)入社。金融先物、CD、CP、コールなど短期市場のブローカーとエコノミストを 2001年まで兼務。2002年2月より現職。 2002年に米国ニューヨークの大和総研アメリカ、ライトソンICAP(Fedウォッチ・シンクタンク)にて客員研究員。マネーマーケットの現場の視点から各国の金融政策を分析している。2007~2008年度、東京理科大学経営学部非常勤講師。2009年度中央大学商学部兼任講師。著書に「日銀は死んだのか?」(日本経済新聞社、2001年)、「新東京マネーマーケット」(有斐閣、共著、2002年)、「メジャーリーグとだだちゃ豆で読み解く金融市場」(ダイヤモンド社、2004年)、「バーナンキのFRB」(ダイヤモンド社、共著、2006年)。


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