[北京 9日 ロイター] - 中国国家統計局が9日発表した10月の生産者物価指数(PPI)は前年比6.9%上昇となり、伸び率は6カ月ぶりの高水準となった9月と同じだった。アナリストは上昇率が6.6%に鈍化すると予想していた。

また、消費者物価指数(CPI)は前年比1.9%上昇し、予想(1.8%上昇)を上回る伸びとなった。上昇率は9月の1.6%から拡大。食品価格の上昇などを受けた。

中国経済が依然として力強いことが浮き彫りとなった。アナリストの間では、政府の大気汚染対策で工場生産が減り、物価の上昇圧力が一段と強まるとの見方が出ている。

キャピタル・エコノミクスの中国担当エコノミスト、ジュリアン・エバンス・プリチャード氏は顧客向けノートで「結論として、依然急速な経済成長やタイトな労働市場、生産能力の削減、鉱工業生産に対する一時的な阻害要因を背景に、中国における価格圧力は力強いようだ」と指摘。「環境汚染対策がコモディティー(商品)価格を上昇させ、これがコアインフレに影響を及ぼす中、価格圧力はまだしばらくの間、力強いままとなる可能性がある」とした。

一部のアナリストは、金融政策が引き締めバイアスに傾くと予想。

コメルツ銀行のアナリスト、周浩氏はノートで「インフレモメンタムの加速は金融政策における引き締めバイアスの強まりを示している」と指摘した。

<大気汚染対策>

中国政府は、暖房需要が高まる冬季にかけて、大気汚染対策を強化、工場に減産や生産停止を指示している。

一部のアナリストの間では、工場の原材料需要の減少で、PPIの上昇圧力が緩和される可能性を指摘する声も出ている。

中国最大の製鉄都市である河北省唐山市は、冬季のスモッグ対策を強化するため、11月中旬から来年3月中旬にかけて、鉄鋼の生産能力を一時的に半減させることを計画している。

*内容を追加しました。