1冊より、10冊えらぶほうが速い。

「本をなかなか読めない」と言う人は、本を選ぶのが圧倒的に遅い人です。

 たとえば、顧客満足についての本を買おうと思って本屋さんに行くと、そのテーマに関連する本がたくさん並んでいます。

 思ったよりたくさん本があって、どれを選んでいいかわからないといって、結局買わないで帰ってくるのです。

 この人は、何か1冊を探そうとしています。

 多くのものの中から1つだけを選ぶのはむずかしいことです。

 そんな時は、顧客満足の本について10冊選ぼうと思うと比較的簡単になります。

 TSUTAYAにDVDを借りに行く場合も、1本だけ借りようとすると「これ、はずさないかな」と悩んでなかなか選べません。

 でも、「今日5本借りよう」と思っている人は比較的簡単に借りられます。

 何かを選ぶ時は、1つを選ぶのではなく、まとめて選ぶようにすると、迷わなくてすみます。

 本を選んでいる時間にもう1冊が読めてしまうのです。

 仕事でも、何から始めようと迷っている時間の多い人がいます。

 迷う時間があるなら、すぐに何かを始めたほうが圧倒的に速いのです。