どうしたら5000円で10万円分の
デートができるかを考える

 僕が考えていたのは、どうしたら手元にある5000円で1万円の表現を見せられるか、ということ。もっといえば、5000円で10万円分のデートをすることができないか。

 それが「割り勘禁止令」の基本原則でした。

 こういう状況に自分を追い込むことによって、割り勘では経験することのできない、たくさんの気づきに出会えるのです。

 彼女に「え、こんな高いところ、大丈夫?」と言わせて、「大丈夫だよ」と言い返す。

 でも、実はめちゃくちゃ安い(笑)。これこそ、まさに気づけている男。店を選ぶにしても、こういうセレクトができていることが、すごく大切だと思うのです。

「割り勘はつまらない」というのが、僕の結論です。

 割り勘にしないでいかに割り勘にしたとき以上のデートにできるか。それを考えてみましょう。

 きっとあなたの気づきに、プラスの効果をもたらしてくれます。


あえてやらない。あえて行かない。あえて選ばない

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25年以上も、さまざまな番組や商品を「企画」することを仕事にしている筆者。成功する企画と失敗する企画を分けるポイントは何なのかについて、ずっと考え続けてきた結果、もっとも重要なのは「気づき」。この世の中は「気づき」だけで回っているといっても過言ではない、と主張します。筆者が、「企画」を生み出す3ステップは、その頭文字のとおり「き/気づいて」「か/考えて」「く/比べる」。そう、最初のステップは「気づき」。この「気づき」がなければ、企画は生まれることがないのです。「企画は記憶の複合」と筆者は言います。それまでに自分が見たこと、聞いたこと、経験したこと、そうしたいくつかの「記憶」が結びつくことで、企画は生まれるのです。本書は、筆者がさまざまな企画を手がける中で得た、気づける人になるためのトレーニング方法やテクニックをまとめたものです。

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