[ニューヨーク 9日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、米議会上院共和党の税制改革法案の内容が明らかになったことを受け、ドルが主要通貨バスケットに対し6日ぶりの安値を付けた。

上院財政委員会のキャシディ議員(共和党)は、上院共和党の税制改革法案に法人税減税の実施を2019年に先送りする案が盛り込まれる一方、医療保険制度改革法(オバマケア)で定められている個人の保険加入義務付けを廃止する案は盛り込まれないことを明らかにした。

主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は0.4%下落の94.482。

アムンディ・パイオニア・インベストメント・マネジメント(ボストン)の外為戦略部門責任者のパレシュ・ウパジャヤ氏は、「(法人税減税実施が)1年先送りされる公算が大きくなったことに市場は神経質に反応している」とし、「当初の反応は失望感だった」と述べた。

アナリストは減税実施のいかなる遅延、もしくは提案された改革が骨抜きにされる可能性は、いずれもドルの重しとなるとの見方を示している。

ドル/円<JPY=>は一時、今月に入ってからの安値を付けた。終盤の取引では0.58%安の113.2円。

スコシアバンク(トロント)の外為ストラテジスト、シャウン・オズボーン氏は円の対ドルでの動きについて「根底に若干のリスクオフが見られる」と指摘。アナリストは日経平均株価の下落に続き、ロンドン時間帯でも欧州株価が下落したことで、投資家心理が悪化したとの見方を示している。

ユーロ圏では国債利回りが大きく上昇。こうしたなかユーロは6日ぶり高値を更新。終盤の取引でユーロ/ドル<EUR=>は0.43%高となっている。

英ポンドは対ドルで0.28%高。英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)を巡り、メイ首相は離脱後2年間の移行期間を設ける案を来週の欧州実業界団体との会合で再度主張するとの声明を英首相府が発表した。

スイスフランは対ドルで約2週間ぶりの高値を更新。スイス国立銀行(中央銀行)のジョルダン総裁はスイスフラン相場は現在「高い水準」にあるとの認識を示したものの、以前に多用していた「著しく過大評価されている」との表現は控えた。

ドル/円 NY終値 113.46/113.49

始値 113.33

高値 113.69

安値 113.10

ユーロ/ドル NY終値 1.1640/1.1644

始値 1.1637

高値 1.1655

安値 1.1601

(表はロイターデータに基づいています)