そして、集まった聴衆だけでなく、お店から顔を出した人がいれば「お蕎麦屋さんのお母さん、お仕事中にありがとうございます」、予備校から顔をのぞかせた生徒がいたら「今だけは勉強を休んで」などと、どんどん具体的に声をかけていきます。

 普通の男性が、進次郎さんほどのつかみが言えたら、モテてモテて仕方ないでしょうね。でも、ご安心ください。進次郎さんほどでなくても、コツさえつかめばモテる男になれます。

 私が普段、目にするお見合いの場では、コミュニケーション下手な男女がやり取りすることが多いので、相手に好感を持たれれば成婚の確率はまちがいなく上がります。つまり、会話のつかみで相手に好印象を与えておけば、本題であるデートでの会話はたいしたことなくても、うまくいくものなんです。

初対面のつかみは
自己紹介型と妄想型

 それでは、初対面の相手に対するつかみで使える、二つのフレーズを伝授しましょう。

 まず、一つ目は自己紹介型です。

「こんにちは。山田太郎です。よくある名前ですよね」というように、自分の名前を名乗るとともに、名前の説明をする。名前を名乗るだけだと忘れられがちですが、一言説明を添えるだけで耳に残るものです。

 そしてもう一つが妄想型です。

「伊集院華子さんですね。お名前を聞いた時からすてきなお名前だなあと思っていました」というように、相手の名前から「どんな人かなぁ」と想像し、自己紹介の時に伝えてみましょう。例えば「温子」さんなら「優しそうな人なんだろうなと思っていました」といった感じです。名前を褒められて嫌な人はいません。