11月7日、メーシーズやJCペニーなど米百貨店は、例年は9ヵ月ないし1年も前から年末商戦に向けた在庫の確保に動いている。写真は年末の買い物客で賑わうニューヨークのメイシーズ。2011年11月撮影(2017年 ロイター/Eric Thayer)

[シカゴ 7日 ロイター] - メーシーズやJCペニーなど米百貨店は、例年は9ヵ月ないし1年も前から年末商戦に向けた在庫の確保に動いている。しかし今年は在庫の経費を抑えるとともに、大量の売れ残りを値引きして利益を損なった昨年の二の舞を踏まないよう、仕入れる商品を慎重に品定めし、納入業者への発注時期を遅らせている。

 企業幹部や納入業者、コンサルタントなどによると、百貨店はこの時期になっても新たに注文を入れている。また、注文1件当たりの数量が少なく抑えられ、発注から納品までの期間も短縮化が求められているという。百貨店側は従来より機敏に需要を予測する手順に依存するようになった。

 関係筋によると、在庫水準の引き下げは管理コストの抑制に役立つほか、消費者に値引きを待つのではなく、すぐに買おうという気持ちを起こさせる効果がある。一方、品ぞろえが薄くなって客離れが起きたり、納入時期の面で業者にプレッシャーが掛かるというリスクもある。

 米百貨店はへネス・アンド・マウリッツ(H&M)やザラといったファストファッション企業をお手本に、こうしたハイリスクの戦略を採っている。

 冬物衣料を探すためシカゴにあるメーシーズのステート・ストリート店を訪れたダコタ・ホイットローさん(46歳)は「今年はカシミアのセーターなどいくつかのセクションで全体的に選択の幅が限られています。ただ、商品があまりにも大量にあると買い物は厄介なので、選択肢が狭いことには良い面も多いのです」と話した。