11月1日、かつての低コスト製造拠点から「中国のシリコンバレー」と称されるテクノロジー産業のハブへと変貌を遂げた深センは、今や、国際航空分野における香港の地域的な優位を脅かしつつある。深セン空港で9月撮影(2017年 ロイター/James Pomfret)

[深セン(中国)/香港 1日 ロイター] - かつての低コスト製造拠点から「中国のシリコンバレー」と称されるテクノロジー産業のハブへと変貌を遂げた深センは、今や、国際航空分野における香港の地域的な優位を脅かしつつある。

 深セン空港はこれまで長年にわたって国内線のハブ空港として賑わい、昨年は国内旅客3800万人をさばいた。だが、国際線における旅客数は300万人に満たなかった。

 運営事業者である深セン機場集団によれば、2025年までに、国際航空旅客をその時点で想定される利用旅客総数の5分の1に相当する1500万人まで増やすことを目標としているという。

 もちろん、これでも香港の水準には及ばない。

 2025年時点での香港の旅客総数は、IATAコンサルティングの予測によれば8200万人とされている。航空関連のデータを提供するOAGが分析する現在のトラフィック動向が維持されると仮定すれば、そのうち約80%は中国本土以外から、あるいは中国本土以外に向かう旅客となる見込みだ。

 だが、中国の航空会社の強みである人件費の安さや、道路、鉄道など他の交通手段によるアクセスの改善を考えれば、香港の今後の成長の一部を深センが横取りする可能性はある。