11月10日、メイ英首相は有権者を間違った方向に導くのをやめ、英国がEUからの離脱(ブレグジット)交渉の破棄を一方的に決断すれば、ブレグジットは回避可能になると認めるべきだと、リスボン条約第50条の起草に関わったジョン・カー元英駐EU大使は語った。写真はブレグジットに抗議する人。ブリュッセルで10月撮影(2017年 ロイター/Francois Lenoir)

[ロンドン 10日 ロイター] - メイ英首相は有権者を間違った方向に導くのをやめ、英国が欧州連合(EU)からの離脱(ブレグジット)交渉の破棄を一方的に決断すれば、ブレグジットは回避可能になると認めるべきだと、リスボン条約第50条の起草に関わったジョン・カー元英駐EU大使は10日語った。

 今年3月29日に同条約第50条を発動し、EUに離脱すると正式に通知したメイ首相は、ブレグジットを阻止しようとする議会内のいかなる試みも許さないと明言している。

ジョン・カー元英駐EU大使。ロンドンで撮影(2017年 ロイター/Simon Dawson)

 50条を発動して、メイ首相は2年間の離脱プロセスを始動させた。これまでのところ、離脱交渉は好調とは言えない。賭けに出たメイ首相は6月、解散総選挙を実施したが、自身が率いる与党保守党は過半数を割り込んだ。

「離脱交渉が進む間、英国はまだEUの一員だ。和解は可能だ」と、1990年から95年まで英EU大使を務めたカー氏はロンドンで行ったスピーチで強調した。

「離脱プロセスのどの段階でも変更はできる」とし、リスボン条約第50条の法的義務は英国に誤って伝えられていたと同氏は指摘。「英国民は誤って導かれるべきではない、ということを知る権利がある」と述べた。