経営×ソーシャル
企業の遺伝子
【第4回】 2017年11月28日
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武田 隆 [クオン株式会社 代表取締役 兼 最高経営責任者]

ニッスイが育む「海洋資源で世界中の人を健康にする」という使命

日本水産のキーパーソンに、クオン代表が聞く

明治時代にイギリスで建造したトロール船を導入して創業した日本水産は、魚のすべてを活用するために、さまざまな研究を重ねてきた。サステイナブルな海洋資源で、世界中の人々を健康に——。オンライン消費者コミュニティの開発・運営を手がけるクオン株式会社の武田隆代表取締役が、日本水産 取締役常務執行役員の関口洋一氏に、同社の「企業の遺伝子」を聞いた。(この記事は2016年6月13日収録のラジオ番組『企業の遺伝子』の内容を活字にしたものです/オリジナル番組制作:JFN、番組企画:クオン株式会社、画像提供:日本水産株式会社、構成・編集:編集工学研究所、番組パーソナリティ:武田隆、春香クリスティーン)

「新鮮なものを安く提供したい」
イギリスから近代漁業の技術を輸入

関口洋一(せきぐち・よういち)
1957年新潟県出身。東京大学農学部水産学科を卒業後、1979年日本水産に入社。3年間、北洋部にて航海勤務をした後、EPAの商品化に携わる。2008年より取締役ファインケミカル事業部長。2015年、常務執行役員に就任。2017年現在は、ファインケミカル事業執行委嘱

春香クリスティーン(以下、春香) ニッスイ(日本水産)といえば水産物の缶詰や冷凍食品のイメージがあるんですが、まずは事業内容について教えていただけますか?

関口洋一(以下、関口) ニッスイには主に3つの事業、水産事業・食品事業・ファインケミカル事業があります。私が統括しているファインケミカル事業は、水産資源をベースとした機能性素材の研究開発を軸に、医薬品原料、健康食品などへ応用を進めています。

 ニッスイは事業の分野がかなり広いですが、自分たちでは水産物を扱う総合メーカーだと考えています。

春香 創業が1911年。100年の歴史がありますが、どういう風に始まったんですか?

関口 私どもの創業の理念は「水の水道におけるは、水産物の生産配給における理想である」というものです。できるだけ新鮮な状態で海洋資源を蓄えて、世界各国の市場の需要に応じて時価の調整をはかり、新鮮なものを安く提供していこうと、そういう理念から始まったんです。

春香 新鮮な魚を安く届けたい、と。創業者はどのような方だったんですか?



武田 隆(たけだ・たかし) [クオン株式会社 代表取締役 兼 最高経営責任者]

日本大学芸術学部在学中の1996年、前身となるエイベック研究所を創業。クライアント企業各社との数年に及ぶ共同実験を経て、ソーシャルメディアをマーケティングに活用する「消費者コミュニティ」の理論と手法を開発し、複数の特許を取得。その理論の中核には「心あたたまる関係と経済効果の融合」がある。システムの完成に合わせ、2000年同研究所を株式会社化。その後、自らの足で2000社の企業を回る。これまでに森永乳業、ライオン、資生堂ジャパンをはじめ、300社超のマーケティングを支援。ソーシャルメディア構築市場トップシェア(矢野経済研究所調べ)。2015年、ベルリンと大阪に支局を開設。著書『ソーシャルメディア進化論』は松岡正剛の日本最大級の書評サイト「千夜千冊」にも取り上げられ、ロングセラーに。また、CSR活動の一環としてJFN(FM)系列ラジオ番組「企業の遺伝子」のパーソナリティも務める。1974年生まれ。海浜幕張出身。


企業の遺伝子

私たちが日々の生活で接する商品やサービスは、それらを生み出す企業のアイデンティティの"結晶"でもある。その企業はどんな経緯で創業され、どのような人たちが組織に集い、どのような想いでモノづくりをしているのだろうか?企業のアイデンティティはどれひとつとして同じものはなく、それぞれに個性的でドラマチック。そこに否応なく映し出されるのは、いくつもの歓喜と困難を経験し、時代を超えて受け継がれる“企業の遺伝子“だ。この連載では、注目企業に宿る彩り豊かな遺伝子のストーリーを、各社のキーパーソンたちが語り尽くす。聞き手は、オンライン上のマーケティング施策「消費者コミュニティ」の構築・運営を通じて累計300社を支援してきたクオン株式会社の代表・武田隆氏。

「企業の遺伝子」

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