11月14日、仮想通貨ビットコインは、あまりの高騰ぶりに世界中でバブルが警戒されている。ところがハイパーインフレに苦しむジンバブエでは、身を守るための貴重な手段となっているようだ。サラエボで6日撮影(2017年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)

[ハラレ 14日 ロイター] - 仮想通貨ビットコインは、あまりの高騰ぶりに世界中でバブルが警戒されている。ところがハイパーインフレに苦しむジンバブエでは、身を守るための貴重な手段となっているようだ。

 法定通貨が日々目減りするのにあわてて、切羽詰ってビットコインに駆け込む人もいれば、外国に留学している子供への仕送りに利用する人もいる。

 その結果が凄まじい。国際市場では先週、ビットコインが過去最高の7888ドルと、年初の7倍に達したが、ジンバブエの首都ハラレのビットコイン取引所Golixではなんと1万3900ドルと、年初の40倍まで暴騰している。

「貯金を全額ビットコインに換えた。資産を守るにはそうするしかないからだ」と語るのは、通信系企業に勤める男性だ。

 ジンバブエはかつて自国通貨がハイパーインフレによって紙くず化し、2009年に米ドルを法定通貨に採用した。しかし深刻なドル不足に陥った結果、今や国民の銀行口座にある「ドル」の価値は本当の米ドルに対して急落し、「ゾラー(zollar)」の異名をとるようになった。

 現在、現金100ドルを買うためには180ゾラーと交換する必要がある。1月にはこれが120ゾラーだった。

 ハイパーインフレの再来で、国民は自動車や不動産、株など、インフレでも価値を失いそうにない物なら何でも飛びつく状態だ。