11月13日、レバノンの政治家や銀行関係者は、サウジアラビアが、カタールにしたことと同じことを自分たちの国にもするつもりだと考えている。写真は突然、サウジで首相辞任を表明したレバノンのハリリ氏。レバノン首都ベイルートで12日撮影(2017年 ロイター/Jamal Saidi)

[ベイルート 13日 ロイター] - レバノンの政治家や銀行関係者は、サウジアラビアが、カタールにしたことと同じことを自分たちの国にもするつもりだと考えている。つまりそれは、自国の要求が通らない限り、アラブの同盟諸国を使って経済封鎖の包囲網を敷く、ということだ。

 世界最大の液化天然ガス輸出国であり、人口わずか30万人のカタールとは異なり、レバノンにはそれを切り抜けるための天然資源も財源もなく、同国の国民は心配している。

 レバノン人最大40万人が湾岸地域で働いており、彼らによる自国への送金は年間で推定70億─80億ドル(約7950億─9080億円)とみられ、レバノン経済を維持し、大きな債務を抱える同国政府を機能させるうえで欠かせない資金源となっている。

「すでにひどい状況にあるレバノン経済にとって、深刻な脅威だ。送金が停止されたら、壊滅的だ」と、レバノンのある高官はロイターに語った。

 このような脅威は、11月4日にレバノンのサード・ハリリ首相が、サウジの首都リヤドからテレビを通じて突然辞任を表明したことが発端となっている。レバノンの政治的指導者らは、サウジからの圧力により、このような電撃辞任表明が行われたとみている。

 サウジ寄りのハリリ氏は12日、アラブ諸国がレバノンに対し制裁を行う可能性や、湾岸地域に暮らす大勢のレバノン人の生活が直面する危険について警告した。