ロサンゼルス市警が採用する方針を検討しているテスラ・モデルS Photo:Multixfer

テスラのパトカー利用が注目
「ガソリン」「治安」がキーワード

 いま米国で、テスラのパトカー利用が注目を集めている。その理由は「風が吹けば桶屋がもうかる」になぞらえていえば、「米国でガソリン価格が上がると、治安が悪化する」からだ。でも、どうしてガソリンと治安なの?

 米国のパトカーはとにかく長距離を走る。だから、優れた燃費性能が必要になる。またパトカーは、圧倒的な加速性能が求められる。犯罪を見つけたときに猛烈な加速で、現場に急行する機動力は重要。加速性能を高めるには、どうしても大量のガソリン消費が避けられない。

 こうした条件で冒頭の話に戻ると、ガソリン高になると、限られた警察の予算内でパトカーの巡回活動が抑制される。街中でパトカーを見る頻度が減れば、地域によっては治安が悪化する……。これではいけない。

 ガソリン価格を気にせず長距離が走れ、圧倒的な加速性能を持つクルマとなれば、高性能電気自動車(EV)が最適。というわけで、いま米国でEVのパトカー仕様が注目を集めているのだ。その最右翼モデルが、テスラ・モデルSである。

 モデルS・P100Dの0→60mph加速は2.28秒で、現在のところ世界最速。EVならではのトルクの利いた走りはテスラ車共通の持ち味である。そしてEVだから、当然ガソリン使用量はゼロ。ガソリン価格に出動状況が左右されてきたパトカーの実態を考えると、テスラは理想の1台だ。