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世界のビジネスプロフェッショナル 経営者編

デビッド・オグルビー
[広告人]

名著『ある広告人の告白』を遺した偉大な広告人

【第35回】 2008年6月12日
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デビッド・オグルビー デビッド・オグルビーがついに自分の進むべき道を探り当てたのは、広告界にとって幸いなことだった。パリで働いたあと、イギリスに戻って調理用オーブンの販売、次いでメイザー&クラウザー社で広告の仕事をした。その後アメリカに渡り、ジョージ・ギャラップ博士のもとで世論調査員として働いたあと、ペンシルベニア州でたばこ農夫になるという信じられない経験をした。やっと1948年になって、オグルビーは独立して広告代理店を設立する。

 記憶に残るコピーが書けるという持って生まれた才能のおかげで、オグルビーは聡明な広告代理店のエグゼクティブだと認められた。1975年、オグルビー&メイザー社を年間広告取扱高8億ドルの企業に育て上げたところで、引退した。

生い立ち

 株式ブローカーの息子デビッド・オグルビーは1911年6月23日にイギリスで生まれている。エジンバラ近くの高名な私立学校フェッツスクールに通い、さらに奨学金を得てオックスフォード大学のクライストチャーチカレッジで歴史を学んでいる。

 オックスフォード大学を卒業すると、若いオグルビーは冒険を求めてパリに向かった。フランスでは、マジェスティックホテルの厨房で働いた。与えられた仕事は、客の犬の食事を用意することだった。このパリジャン的生活に飽きると、イギリスに戻り、新しいタイプの調理用オーブン「アガ」を販売する仕事に就いた。その仕事で成功をおさめ、アガの販売部隊用にマニュアルを書くよう要請されるまでになった(年後、フォーチュン誌の編集者がこれまで発行されたなかで最もよくできたセールスマニュアルだと称賛している)。

 オグルビーはそのマニュアル「アガ製オーブン販売の理論と実践」を弟に送った。弟がロンドンの広告代理店メイザー&クラウザー社で働いていたからだ。その魅力的な表現が認められ、同社の研修生として入社する。

 メイザー&クラウザーで働き始めたオグルビーは、ロンドンのライフスタイルを満喫した。パーティがあれば必ず参加して明け方まで飲んでいた。社交生活と激しい仕事の両方をうまくこなし、新しい職業に対する恵まれた素質を披露した。

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