[東京 17日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の午後5時時点からドル安/円高の112円半ば。海外勢の持ち高調整とみられる売りにドルは広範に下落した。

ドル安が始まったのは午前9時過ぎ。じりじりと売りが強まり、午前10時過ぎに海外市場の安値を割り込むと売りが加速した。一時112.39円まで売られ、10月19日以来1カ月ぶり安値をつけた。

きっかけとなったのは、米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)の報道。ロシアの米大統領選挙への干渉疑惑を捜査しているモラー特別検察官が、トランプ氏の陣営に対し、文書の提出を求める召喚状を出した。トランプ大統領の政権運営が一段と不安定化する懸念が生じた形だ。

ドルは対円以外でも幅広く下落。ユーロは1.18ドル前半へ、英ポンドも1.32ドル半ばへ、ともに朝方の安値から50ポイント強上昇した。

対円では円高圧力が強まった側面を指摘する声もあった。北朝鮮が弾道ミサイル搭載可能な新型潜水艦を「強引なスケジュール」で建造していることが判明し、市場でリスク回避の動きを招いたという。米ジョンズ・ホプキンズ大の北朝鮮分析サイト「38ノース」が5日に衛星写真で捉えた。

ただ市場では、こうした手掛かりはきっかけに過ぎず、きょうのドル安は今月末が決算となるファンド勢や、米感謝祭を控えた参加者のポジション調整が主体との見方が大勢。「ここ数日は特に、特段の手掛かりがない中で、突然発生した売買が値動きを主導することが様々な通貨ペアでみられる」(都銀)という。

<GSの来年のトップトレード、通貨筆頭はユーロ/円の買い>

ゴールドマン・サックスは16日付の顧客向けリポートで、来年のトップトレードを公表した。7つの取引アイデアのうち、通貨では筆頭にユーロ買い/円売りを挙げた。目標は140円。ストップは130円。

リポートでは、欧州中央銀行(ECB)が金融政策の正常化を目指して資産購入の段階的縮小を開始する一方、日本は先の総選挙で自民党が勝利したことで「しばらくの間は長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)政策が続くだろう」などと分析している。

ドル/円<JPY=>  ユーロ/ドル<EUR=>  ユーロ/円<EURJPY=>

午後3時現在 112.58/60 1.1801/05 132.88/92

午前9時現在 113.03/05 1.1776/80 133.13/17

NY午後5時 113.05/08 1.1769/71 133.04/08 

(為替マーケットチーム)