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美人のもと

賞味期限

西村ヤスロウ [広告プランナー]
【第121回】 2011年11月28日
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 たいていの人は賞味期限に敏感である。味が落ちるだけでなく、お腹を壊す原因になる。日本人は特に敏感だと感じる。海外で賞味期限の表示がない食品に出会うと文句を言い始める。

 食べるものについては敏感であるが、日用品になるとどうだろう。「賞味」ではないが、モノにも寿命がある。いつまでも新品のような元気はなくなる。「使用期限」のようなものだ。

 もちろん、ほとんどのものにはそんな表示はなく、使用する期間は自由である。古いものを大切にしながら使うことは見ていて気持がいい。

 ただ、そこで意識していたいのはモノにも劣化があり、疲労があり、寿命もあるということだ。だからこそ期限を意識して大切にする気持を持ちたい。モノの使用期限は努力次第で延びていく。その努力は「美人のもと」を育てるようだ。

 期限に無頓着であると、大切にする気持が見えないだけでなく、その人自体も劣化しているように見える。「美人のもと」が消えていく。

 特に気をつけたいのが衣服だ。最近の洋服は以前と比べて安くなっている。驚くような価格のものもある。それはありがたいことであるが、使用期限が短くなっているものも少なくない。ファストファッションがそのままそうではないが、短期間使用して捨てられることを前提につくられているものもある。

 そのおかげだろうか。身につけるもののファッションサイクル速度は上がった。一方でちょっと前のものが古く見えたり、実際に劣化が進んだりしている。毛玉の多くなっていたり、ほつれが見られたりするや靴下など、使用期限が切れているように見受けられるものが街に蔓延している。

 それは、食べ物のような直接の被害はないのだが、どうも「美人のもと」には悪影響を与えるようだ。

 モノを大切にする気持と同時に古いものを見切る気持を持つ。それは使用期限を意識すれば、芽生えてくるはずだ。


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西村ヤスロウ [広告プランナー]

1962年生まれ。プランナー。趣味は人間観察。著書に『Are You Yellow Monkey?』『しぐさの解読 彼女はなぜフグになるのか』などがある。


美人のもと

『経』に好評連載中の西村ヤスロウ氏によるエッセイ。「美人のもと」とは、女性なら誰しも持っているもの、「美人のもと」を磨き続けるためのコツを解き明かす。

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