[東京 21日 ロイター] - アイシン精機<7259.T>は21日、ベッドマットレスのブランド「ASLEEP(アスリープ)」の商品を扱う店舗を東京・北青山に23日オープンすると発表した。睡眠の質にこだわる客が多く集まるとみられる表参道エリアでの店舗開設で認知度を上げ、販売拡大を狙う。伊原保守社長は21日の発表会で、ベッドを含む住生活関連事業全体の売上高を2020年に現在の2倍の約1000億円にする計画を明らかにした。

アイシンの連結売上高約3兆5626億円(17年3月期)のうち9割強は自動車部品事業。ベッド事業は創業の翌年1966年から開始し、今年で51年を迎えるが、赤字が続いていた。昨年ごろからは新製品投入やテレビCMなどでてこ入れを図ってきた。

伊原社長は、てこ入れ後のベッドマットレス販売は順調に伸びており、中部地区では認知度が上がっているが、関東では「まだ販売拡大の余地がある」と指摘。店舗開設により、今年の目標である4万台の達成が見込まれ、「今下期には営業黒字になるのではないか」と語った。18年度には年間での営業黒字を達成したい考えだ。

同社長はまた、「住生活関連はBtoC(個人向け)ビジネスで、顧客のニーズを肌で感じることができる。BtoB(法人向け)の自動車部品事業でも、自動車メーカーのいうことを聞くだけでなく、自ら顧客ニーズをとらえることが必要で、非常に通じるものがある」と語り、ベッドのほか、トイレ、住宅設備など住生活関連事業にも力を入れていく、とした。

さらには、今後、車の自動運転化が進むと、「居心地の良い車内空間が求められる。住生活の事業を広げることは次世代車両でのおもてなしやコネクテッド(インターネットで常時つながる)などでのサービスで生かせる」とし、部品事業との将来的な相乗効果にも期待を寄せた。

*内容を追加しました。

(白木真紀)