[東京 21日 ロイター] - JT<2914.T>は21日、小泉光臣社長(60)の後任に欧州子会社のJTインターナショナル(JTI、スイス)の寺畠正道副社長(51)を昇格させる人事を内定した。1985年の民営化以降、最年少の社長となる。国内たばこ市場が縮小する中、企画部門や海外事業の経験が豊富な寺畠氏をトップとすることで、成長事業の強化を図る。

寺畠氏は、2018年1月1日付で執行役員社長に就任し、3月27日の株主総会後の取締役会を経て代表取締役社長となる。小泉社長は、3月27日で代表取締役を退任する。

小泉社長は会見で、寺畠氏を次期社長とした理由について、1999年のRJRインターナショナルの買収、その後の経営統合などグローバルでの実績や経営企画部門でのグループ経営の経験などを挙げ「激しく変化する事業環境の中で、若い世代にバトンタッチすることで、JTグループはさらなる持続的成長ができると確信している」と述べた。

たばこ市場では「加熱式たばこ」という新しい波が起きている。小泉社長は他社に後れを取っていることを認めながらも、この市場は「野球で例えれば1回の裏の攻撃。長い目で育てていきたい」と述べた。これについて、寺畠次期社長は「商品開発への投資はしっかり継続して行っていきたい。ベネフィットを理解してもらえれば十分に巻き返しが可能」と述べた。

たばこ事業でのM&Aについて、寺畠次期社長は「重要なツール」と位置付け「良い案件があれば積極的に取り組んでいきたい。財務的にリスクを取ってでも、リターンがあれば、規模やサイズにはとらわれない」と積極的な姿勢を示した。

寺畠氏は、1989年3月に京都大学工学部を卒業、同年JT入社。秘書室長や経営企画部長などを経て、11年に執行役員。13年6月にJTの取締役、JTI副社長となった。

*内容を追加しました。

(清水律子)