【前編】あなたの「人生の残り時間」は意外に少ない

優先順位づけが時間活用のカギ

　年をとり、自分の人生の残り時間が減ってくるにつれて、私は可処分時間を最大化する必要性を強く感じるようになりました。とはいえ、実践するのはなかなかむずかしいものです。時間の無駄遣いをしないように相当努力しているつもりですが、それでもまだ「時間が足りないな」と感じます。

「すべてを追えばすべてを失う」と言う言葉があります。何でも感でも追いかけていたのでは何ひとつ達成できません。中途半端で終わってしまいます。

　企業経営の道具として、損益計算書「PL」が欠かせないのは言うまでもありません。しかし、ビジネスパーソンにはもうひとつの“PL”が必要です。それがPriority List、つまり優先順位リストです。

　あなたも、限られた可処分時間をうまくやりくりするために、優先順位をぜひ意識してみてください。

【編集部からのお知らせ】
新将命氏の待望の新刊
『伝説の外資トップが説く 働き方の教科書』がついに発売！

定価：1,680円（税込）　四六判・並製・256頁ISBN：978-4-478-01345-8

『経営の教科書』（ダイヤモンド社刊）や『伝説の外資トップが説く リーダーの教科書』（武田ランダムハウスジャパン刊）をはじめ数々のベストセラーを生み出してきた“伝説の外資トップ”こと新将命氏が、半世紀近くに及ぶ自身のビジネス人生での経験をもとに確立した「自分マネジメント」の原理原則。
人としての器を広げ、スキルを磨き、仕事で自己実現を図るために、いま私たちは何をすべきか――。全章にわたって散りばめられた至言の数々は、まさに人生を最大限に生きるための知恵。読む人の心を鼓舞してくれるに違いありません。
これまで何千人というビジネスパーソンと接してきた新氏は言います。「優れたビジネスパーソンを見ていると、ひとつの共通点があることに気がつきます。人生には『これをやれば絶対に成功する』などというゴールデンルールは存在しませんが、自分を信じ、自分の可能性に賭け、努力を怠らず、人に学び、定めた目標に向かって突き進むことで自分を磨き、プロフェッショナルとなったのだ、ということです」。
あなたがこの世に生を受け、何十年か生きて死んでいくまでの間に、仕事を通じて世の中を変えることはきっとできる。そのための心構えの書として、本書が何らかのヒントになることでしょう。

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