Jリーグが主催するカップ戦の「ルヴァンカップ」。国際大会のスケジュールと重なることが多く、代表選かカップ戦かを選ばざるを得ないという問題を抱えていた。しかし、それが結果的に出場機会の少ない若手の起用につながり、いつしかルヴァンカップは「若手の登竜門」と位置づけられるまでになった。DOL特集「ルヴァンカップ25年目の真実」第4回は、その軌跡を追った。(サッカーライター 江藤高志)

 今年25回目を数えたJリーグYBCルヴァンカップは、セレッソ大阪(C大阪)が初戴冠の栄誉を手にして大会を終えた。川崎フロンターレの序盤のミスを逃さず、開始47秒で先制点を決めると、終盤の川崎の猛攻をしのぎ、逆に試合終了間際にカウンターからダメ押しゴールを決める。結果は2—0で、攻守のメリハリが利いた見事な勝利だった。

 このC大阪の勝利は、ルヴァンカップに必要な戦いをうまく体現したものだった。6試合で行われるグループリーグを4勝2分けの2位で通過したC大阪は、今季から新設されたプレーオフのコンサドーレ札幌との2連戦を2連勝。さらに浦和レッズとの準々決勝を2試合、ガンバ大阪(G大阪)との準決勝の2試合を戦い抜き、12戦7勝5分けと無敗の戦績で決勝に臨んだ。