2017年4月に
プラットフォームを刷新

 MURCのコンサルティング部門は、時代の変化を踏まえてより顧客ニーズに合致し、コンサルタントが活躍しやすい環境にするため、2017年4月に組織体制や人事制度、マネジメントシステムなどのプラットフォームを全面的に刷新した。

 組織体制では新たにBU(ビジネスユニット)制を採用、コンサルタントが主体となって組織の機能や地域の特徴を生かした運営を行える体制を構築した(下図参照)。

「コンサルティングファームは“人こそ財産”です。最も重要な人材マネジメントを強化するため、新たにコンサルティング人材開発室を新設しました。採用から育成、キャリア開発までを一貫して行う体制を整え、各個人に対して多くの経験を積む機会の提供や成長のサポートを行うことが可能になりました。積極的な採用も続けていきたいと考えています」(中村副社長)。

社内外の知見を組み
合わせ、サービス開発

 MURCでは今、総合的なコンサルティングサービス提供から一歩進めて、独自性の高いソリューション開発に注力している。特に同社の強みである“幅広い領域での高い専門性”を生かし、必要に応じて組織横断的に専門チームを組成するなど、複数の知見を “組み合わせる”ことで解決可能となる、難易度の高い経営課題への取り組みを強化している。社内だけでは応えることが難しいニーズに対しては、外部のパートナーや専門家のナレッジも柔軟に活用している。

 例えば、先進技術のオープンイノベーションや働き方改革など、社会情勢に合わせた経営テーマに対しては、さまざまな知見を持つコンサルタントが協力し合って対応する。また経営承継でファミリー内の調整が必要になるケースがあれば、外部パートナー(フィーモ)と協力している。

「当社のコンサルタントの特徴を一言で言えば、“専門的なスキルを持ちながらバランスの取れた人材”であること。それがお客さまの信頼を得ている要因だと考えています。今後は量的にも質的にも体制を拡充し、企業の永続的な成長に貢献していきたいと考えています」(中村副社長)