[ロンドン 23日 ロイター] - ロンドンの金融街「シティ・オブ・ロンドン」のチャールズ・ボウマン新市長は、英国の欧州連合(EU)離脱交渉について、清算金を巡り「わずかな金額」で対立して行き詰ってはならないと指摘、将来のEUとの通商関係がもたらす「大金」に焦点を当てるべきだと語った。マンションハウスでロイターのインタビューに応じた。

同市長は、英国政府に清算金の提示額を引き上げ、通商協議入りの障害を取り除くよう要請。「ポンドとペニーの差がある。われわれが現在ペニーを巡ってもめているのであれば、将来得られるはずのポンドを逃すだろう」と語った。

離脱派の多くは、清算金を支払うべきではないとの立場だが、ボウマン市長は、移行期間に関してEUとの協議入りを確保するには5週間しかないとし、銀行がロンドンからの移転に動く中、協議入りできなければ雇用が失われる恐れがあると指摘。「クリスマスまでに移行期間に関してはっきりとした状況を整えることが非常に重要だ」と述べた。

メイ英首相は20日に主要閣僚らとEU離脱に関する会合を開催。現地メディアによると、メイ氏は清算金について、200億ポンドとされる当初の提案を2倍以上に増額し400億ポンド(532億2000万ドル)にする可能性がある。

ボウマン市長は、清算金について「取るに足らない額だと言っている訳ではない。まったくそうではない」ともコメント。その上で、220万人の雇用がかかっているなどと加えた。