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金融市場異論百出

米中関係の親密さが見える
バイデン副大統領の「麺外交」

加藤 出 [東短リサーチ取締役]
2011年11月30日
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 バイデン米副大統領は8月に北京を訪問した際、大衆食堂「桃記炒肝店」でランチを食べた。彼が地元客と談笑している様子は、中国のメディアで大きく取り上げられ、「麺外交」と呼ばれた。

 先日の北京出張時に、その桃記炒肝店に行ってみた。以前から人気があった家族経営のこの店は、バイデンの件が報じられてからよりいっそう客が増えた。土曜の午後2時に行ったが、大混雑で、テーブルの確保が大変だった。

 米副大統領一行は、肝臓の煮物やジャージャー麺を食べたという。その組み合わせを、地元の人びとは「バイデンセット」と呼んでいる。それを食べてみた。確かにここは、旨くて安いB級グルメ店だ。ジャージャー麺は9元(110円)、豚饅頭は1個1元だ。

 バイデンらは5人で78元支払ったらしい。ワシントンでの中華料理だったら、1人分にもならないかもしれない。非常に安いため、人民元は安過ぎるという言葉が彼から発せられたらしい。しかし、それは地元の人びとから批判を受けた。この店の客は、低所得者が中心だからである。中国共産党幹部がこのような店で食事をすることは、まずないだろう。

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加藤 出 [東短リサーチ取締役]

東短リサーチ取締役チーフエコノミスト。1988年4月東京短資(株)入社。金融先物、CD、CP、コールなど短期市場のブローカーとエコノミストを 2001年まで兼務。2002年2月より現職。 2002年に米国ニューヨークの大和総研アメリカ、ライトソンICAP(Fedウォッチ・シンクタンク)にて客員研究員。マネーマーケットの現場の視点から各国の金融政策を分析している。2007~2008年度、東京理科大学経営学部非常勤講師。2009年度中央大学商学部兼任講師。著書に「日銀は死んだのか?」(日本経済新聞社、2001年)、「新東京マネーマーケット」(有斐閣、共著、2002年)、「メジャーリーグとだだちゃ豆で読み解く金融市場」(ダイヤモンド社、2004年)、「バーナンキのFRB」(ダイヤモンド社、共著、2006年)。


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