本連載ではここまで、SIMフリースマホの高性能&人気機種、ZenFone 4/Moto Z2 Play/HUAWEI P10 liteを比較してきたが、やはりスペック的に上位のZenFone 4がリードするシーンが続く。しかしスタミナ勝負では意外な好勝負になり……。

11
ZenFone 4
11
Moto Z2 Play
11
HUAWEI P10 lite

ここまでZenFone 4が2連勝
スタミナでも容量が大きく、有利に思えるが?

 ここまで4回にわたって比較しているASUS「ZenFone 4」、モトローラ「Moto Z2 Play」、ファーウェイ「HUAWEI P10 lite」のSIMフリースマホ3機種。特にZenFone 4はスペックの高さのおかげか、大きくリードするテストもあり、スピードチェックカメラチェックできっちり勝利した。

 本体価格は高めのため、料金とスペックを比較した初回は引き分けとしたものの、最後のスタミナ比較ではどうなるだろうか。あらためてスペックをおさらいすると、以下のようになる。

 ZenFone 4とMoto Z2 Playは5.5型の大画面で消費電力に不安があるものの、バッテリー容量を見るとZenFone 4は3300mAhと大きい。どこまで参考になるかわからないが、連続通話時間も長い。

 一方のHUAWEI P10 liteは画面サイズが5.2型と小さいのが有利。Moto Z2 PlayはオプションのMoto Modsで外付けバッテリーを追加することも可能なものの、今回は本体のみの比較でやや厳しいかもというのが事前の予想。やはりZenFone 4が勝つのではと思ったのだが……。

YouTube2時間連続再生ではMoto Z2 Playがリード!

 まずはいつも通りYouTubeの2時間連続再生。音量は中くらい、画面の明るさは自動調整、Wi-Fiに接続し、SIMカードは挿していない。GPSを高精度で有効にし、同じGoogleアカウントで同期。その他の設定は初期設定のまま。電池の消費経過はアプリの「Battery Mix」でチェックした。

 なんと勝ったのはMoto Z2 Play。2時間後の残量88%でトップに。画面はやや暗めで、その点が有利に働いたか?

 それに続くのはZenFone 4の83%。画面の明るさが安定せず、明るめに見えたり、暗く見えたりと明るさの調整が多いように思える。HUAWEI P10 liteは3位となり78%。安価なミドルスペックスマホなら普通といった印象。テスト終了後に本体が若干温かい。他の2機種は熱を感じなかった。

YouTubeの24時間ライブ配信を視聴し続けると?

 3機種ともSIMフリーのスマホということもあり、もうひとつテストを加えた。YouTubeの24時間ライブ配信の番組を使い、延々と流し続け電池残量が0になる時間を比べた。なお、スマホの設定は2時間再生時と同じ。

 ここでも勝ったのはMoto Z2 Playで12時間20分も視聴し続けることができた。さらに2位にはHUAWEI P10 liteが続き11時間5分でバッテリーが空に。まさかの3位がZenFone 4で10時間30分。また、アプリのBattery Mixの表示が残量29%の段階で固まっていたので、本体側の残量表示を確認した。

カメラ、Kindle、地図の連続使用でもMoto Z2 Play!

 スタミナ比較最後のテストは、複数の機能を連続使用し電池の消費経過を見るというもの。カメラの静止画を50枚撮影し、続いて動画を10分撮影→電子書籍(Kindleの電子コミック)1冊を読了→マップを起動し30分外出しながらナビを起動する。

 本体の設定は2時間再生、24時間視聴時と同じだが、外出時は筆者のスマホのテザリングを有効にし、3機種のWi-Fiを接続した。

 カメラの撮影終了時点ではZenFone 4が電池消費が0%で残量100%。Moto Z2 Playは4%減の96%だったが、Moto Z2 PlayはKindle読了時に3%減、マップ終了時も5%減と、合計12%減の残量88%でトップに。

 ZenFone 4は最終的に残量85%。HUAWEI P10 liteも最後はZenFone 4と同じ残量85%。

 最近のモトローラ製スマホはもともとバッテリーの持ちに定評があったが、バッテリー容量が小さいながらも今回もその評判どおりの結果となった。

ZenFone 4はジェスチャー操作や独自機能が多数

 最後に便利な機能や細かい設定などを紹介。

 ZenFone 4はスタミナ勝負で敗れたものの、省電力設定は充実しているので、スーパー節約モードなどを活用すれば普通の倍以上の待機時間を期待できるかも。

 音楽設定のオーディオウィザードも注目で、音質/音響/イコライザの調整などが可能。デモ音源を用意しており、設定変更による差を確認しやすい。

11
11
省電力の細かな設定が可能。またイコライザ機能も用意されている

 ZenFoneシリーズらしい部分として、ジェスチャー機能の「ZenMotion」があり、画面に「W」や「S」などの文字をなぞることでアプリやカメラを起動できるほか、ダブルタップやスワイプ、本体の動かし方で画面のスリープや着信を消音するといった操作が可能だ。

 指定の相手にSMSを送れるSOS設定、初心者や子供用の簡単・キッズモード、片手モード(画面縮小)も備え、迷ったら本機を選べば安心だろう。

11
11
ジェスチャー機能も豊富。文字を描くことで特定のアプリを起動できる

素のAndroidに近いものの
ジェスチャー機能などに独自のスパイスもあり

 ホーム画面の下からアプリメニュー(ドロワー)を上に引き出すUIを採用。これはAndroid標準のものであるからもわかるように、素のAndroidに近い内容であることがわかる。

 一方で独自の要素もあり、指紋センサーの左右フリックで「戻る」「履歴」が可能なワンボタンナビや、手首を2回ひねるとカメラを起動できるといったジェスチャー操作を用意。さらに「Moto Display」として時間帯によりブルーライトカットモードが起動、暖色系の画面へと自動的に調整することも可能だ。ただし音声コマンドでハンズフリー操作ができる「Moto Voice」は日本語に非対応。

11
11
ホームUIはAndroid標準のもので、ドロワーは画面下から引き出せる
11
11
指紋センサーを使っての端末操作やジェスチャーでのカメラ起動などが可能

 そして背面にオプション機器を追加できる「Moto Mods」が本機での最大の特長だ。

HUAWEI P10 liteは指の関節を使った操作など
ファーウェイ製スマホならではの豊富な機能が

 HUAWEI P10 liteの場合、他機種でも見られる画面を伏せての消音といったモーション操作のほか、指の関節を使いスクリーンショットやアプリの呼び出しが行える「ナックルジェスチャー」を用意している。

 上述のMoto Displayと似た機能として視力保護設定があり、ブルーライトカットを時間帯指定で開始・終了が可能。色温度の自動調整はできないが手動で色温度の具合を変更することは可能。ナビゲーションキーのカスタマイズ、ファーウェイのスマホでおなじみのフローティングボタンの表示も独自色を感じる設定だ。

11
11
他のファーウェイ製スマホと同様に本機もさまざまなジェスチャー機能がある。特徴的なのが指の関節部分でコツンと叩いたり、文字を描くことで操作が可能な「ナックルジェスチャー」だ
11
11
特定時間帯はブルーライトをカットする機能や常時ランチャーを表示する設定も

スタミナはMoto Z2 Playが強い! 総合ではZenFone 4の勝ち

 スタミナテストはMoto Z2 Playがまさかの3戦全勝。これにオプションのバッテリーを取り付けられるのだから強い。3機種のなかでスタミナ重視ならこの機種だろう。

 ただZenFone 4とHUAWEI P10 liteのスタミナも極端に悪い結果ではない。となると総合優勝はやはりZenFone 4になる。スタミナは標準的でも、スピードとカメラでは勝っている。

 HUAWEI P10 liteは各回で勝ち星を挙げることはできなかったが、スペックの差を考えれば健闘。もともとコスパ重視で人気の機種、ハイスペック機には負けるが価格差を考えれば納得できる。

 次回もSIMフリーの人気モデルを比較予定。お楽しみに。