11月17日、リサイクル業者は、使用済みバッテリーから金属類をより低コスト、かつ高効率で抽出する技術を磨きつつある。写真は分解前にランドローバー用使用済みリチウムイオン電池の残存量を確認するリサイクル作業員。独クレーフェルトで16日撮影(2017年 ロイター/Wolfgang Rattay)

[ロンドン 17日 ロイター] - リサイクル業者は、使用済みバッテリーから金属類をより低コスト、かつ高効率で抽出する技術を磨きつつある。電気自動車(EV)販売の本格化に伴って、発生するであろうコバルトやリチウムなど金属素材の供給不足を自らの追い風とするためだ。

 彼らの大きな悩みは、使用済みバッテリーが少なく、自身のリサイクル技術のコスト効率が向上しないことだ。だが、この業界の先頭を走る企業は、いずれ供給、利益ともに増大するとの自信を抱いている。

「炭酸リチウム及び天然もしくは合成のグラファイト価格は、ここ3、4年で2─3倍にまで上昇し、自動車バッテリーの原材料としてはコバルトを除いて最も貴重なものになった」。独リサイクル企業アキュレックで共同マネージング・ディレクターを務めるアルブレヒト・メルバー氏はそう語る。

「大きな価値あるものが将来リサイクルされるようになる」

 現在は年間100万台に満たないEV販売台数だが、2025年には1400万台を超えると期待されており、バッテリー原材料の需要急増に拍車を掛けることになる。

 2021年までに対応が必要となる追加需要は、コバルトが年間3万トン、リチウムが同8万1000トンに上る、とデータ分析を専門とするベンチマーク・ミネラル・インテリジェンスは予測する。