買った本や読書中の本をカレンダーで管理する

 探書手帳や読書ノートの自作リフィルを作っている人は多いと思いますが、ここに読書の計画表や読み途中の進捗表を加えてみましょう。こうすると、今何を読んでいるのか、それをどれぐらいの日数で読んだのかがわかるようになって便利です。

 また、図書館で借りた本には貸出期限があります。これも手帳で記録・管理すると、返却を遅らせないようにする効能があります。これは専用のカレンダーを用意します。どの本をいつから読み始めていつ読み終わったかを記録しておくのです。とはいっても、手帳の月間ブロックページにその種のことを書いていては、普通の予定を書くスペースがなくなってしまいます。そこで、専用のページを用意します。

 読書の進捗記録には、リフィル作成ソフトを利用します。自作リフィル作成ソフトの「Ozprint」は、予定や各種リストの書式があらかじめ用意されていて、無地の各種サイズリフィルに印刷するだけで市販品に見劣りしないリフィルを簡単に作れます。

 まず、マイ手帳に挟みやすいサイズの無地リフィルを用意します。次にOzprint を起動し、「月間予定横罫型」の書式を画面右のフォーマット一覧から選びます。そして、用紙サイズとして用意した用紙を選びます。ここはミニ5穴、ミニ6穴からA4に至るまでほとんどのサイズを網羅しています。両面印刷にも対応していて、リフィルの裏表に合計2ヶ月分の予定欄を印刷できます。印刷ができたら、ここに書名を書いていきます。読み始めた日に書名を書き、読み終わったら、その日まで矢印を引きます。また図書館で借りた本は、書名と同時に返却日も記入しておきましょう。

 これと同じタイプの市販リフィルとして、「ファミリーダイアリーNo.806」(日本能率協会マネジメントセンター)があります。バイブルサイズなので、新書版程度の大きさの手帳にはぴったり収まります。

綴じ手帳でも「自作リフィル」を使え!<br />フォーマットの力を活用した最強マイ手帳ファミリーダイアリーに買った本、借りた本を日付ごとに記入。これで積ん読状態の本が減少する。弱粘着のテープ糊などで手帳に貼る。

 また、記入欄の中央に罫線があり、左右を、「買った本」「図書館の本」などのように区別して書くことができます。こうやって買った本、借りた本を横罫のカレンダーに記入すると、今何を読んでいるのかが一目瞭然になります。また、これを見るだけで「○○がまだ途中だった」と気がつき、むやみに本を買ったり借りたりする機会が減ります。結果として目の前の本に集中できます。

 また、1冊の本を読むのにだいたい何日ぐらいかかるのかもわかってきます。新書とハードカバー、ビジネス書と小説でもその結果は変わってくるはずです。それを知ることで以後の読書計画の参考になるでしょう。この方法は、普通の横罫メモ帳でも応用できそうです。日付を手書きする必要はありますが、それでも専用のページを作っておくだけで、読書の進捗がわかるわけです。

 第4回は、増設パーツを使って手帳の機能を拡張する方法についてご紹介します。

※この記事は2011年12月7日に公開したものを再掲載しています。


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【連載の日程】
●第1回:「理想の手帳探し」はもうやめよう!手帳・ノートを自分仕様にアレンジする時代
●第2回:マイ手帳の工夫は「メモの活用」にあり。増設・自作でメモを有効活用する!
●第3回:綴じ手帳でも「自作リフィル」を使え!フォーマットの力を活用した最強マイ手帳
●第4回:手持ちの手帳を無限大に拡張!増設パーツからオーダーメイドまで(11/19)
●第5回:仕事とプライベートに活かすカスタマイズのヒント。アイデア次第で「最強マイ手帳」に変身!(11/20)