[ロンドン 29日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのクノット・オランダ中銀総裁は29日、域内で物価下落のリスクが消滅し、ECBのインフレ目標の達成が確実になったため、債券買い入れを来年9月以降に段階的に終了すべきとの見解を示した。

ドラギECB総裁はインフレ率が目標とする2%弱に回帰するには依然として緩和策による支援が必要で、目標を達成したと宣言するのは時期尚早との立場を示しており、クノット氏の発言はこの公式見解を真っ向から否定した格好。

ECBは10月に開いた理事会で、債券買い入れの規模を来年1月から半減する一方、買い入れ自体は9月末まで継続することを決定。必要に応じて再延長する方針も示した。

クノット氏は、物価下落のリスクはすでに回避されたため、債券買い入れを継続する必要性が消滅したと主張。

「デフレのリスクが消えたことは明らかで、資産買い入れを採用する最大の理由がなくなった」と指摘。「早期の買い入れ終了によって再び状況が悪化するとの懸念は行き過ぎているようだ」と述べた。

その上で、債券買い入れを9月以降に「段階的に完全に終了する」必要があると強調。現在1.4%にとどまっているインフレ率を「微調整」するために再延長するという考えは「少なくとも異論の余地がある」とした。