「高額」か「激安」ばかりが売れる
中国市場での価格設定が課題

 さて、各社に共通する課題は「今後、それをいくらで売るのか」という点にある。

 ドバイでは17万円の値段がつけられて売られている日本酒もある。日本人からすれば、「そんな値段で!」と抵抗もあるだろうが、「値頃感」も国やターゲット層によって、その設定は異なる。当然、中国でも中国にあった「値頃感」が存在する。

 ちなみに中国で「売れている」と言われるものは、たいていが「高額商品」か「激安商品」と言える。その二極化する市場で、常に「中間価格帯」が売りにくい状態にある。デフレに慣れきった日本人が中国市場をどう読み解き、その値頃感をどこに設定するかはひとつの課題となりそうだ。

 上海では日本料理店などの外食産業が発達し、ハイエンドの店も100店舗に行かないまでも育ってきている。確かに伸び始めている市場であると同時に、競争激化も予想される。すでに韓国では、過度な売り込みにより価格に乱れが出ているとも言われている。中国ではなおのこと、業界問わず激しい価格競争はつきもので、互いにつぶし合うというような傾向が強い。

 日本酒の商品としての質の高さは申し分ない。次なる課題は「いかに売るか」。中国進出に向けての第2段階は“売り方”、各社が絞り出す名案に期待が持たれている。