発症してしまったら
薬服用の有無の差は半日!

――インフルエンザに感染し、発症してしまったら、タミフル、リレンザ等の治療薬を服用することになりますよね。

 治療薬としては、飲み薬のタミフル、吸入薬のリレンザとイナビル、点滴薬のラピアクタの4種類のほか、新型インフルエンザ用にアビガンという薬があります。

 でも、普通の健康な人は、必ずしも飲む必要はないと言われています。というのも、インフルエンザは自然に治癒する病気ですし、治療薬は1割ぐらいの人に下痢や蕁麻疹等の副作用が出るからです。

――治療薬を飲むのと飲まないのとでは、どれくらいの差があるのですか。

薬を飲まなければ5日ぐらい熱が出るところ、服用すれば4日か4.5日くらいに短縮されると言われています。だから場合によっては、病院も受診しなくてもいいと思うんですね。

――たった半日ですか、ちょっとショックです。

 そうですね、少しでも早く治したいというのであれば、飲む意味はありますが、必ずしも必要ではないでしょう。もちろん、高齢者や妊婦さんなど、重症化しやすい人に関しては、飲んだ方がいいと思います。

――以前、タミフルを飲んだ中学生が、マンションの窓から飛び降りる等、異常行動をした事故がありました。原因は解明されたのでしょうか。

 異常行動が後を絶たないことから、つい先日、厚生労働省は、ドアや窓を施錠するなどの対策を促す新たな通知を都道府県に出すことを決めましたね。

 ただ、異常行動は、治療薬の服用の有無にかかわらず起きているので、因果関係は分っていません。いずれにしても、10代がインフルエンザで寝込んでいる時には、注意する必要があるでしょう。異常行動の発現は、19歳以下が8割近くを占めています。