その最たる例が、高度な専門性を有する役員として新設した「フェロー」のポストに、AI(人工知能)の研究開発を担うトヨタ・リサーチ・インスティテュート(TRI)のギル・プラット最高経営責任者(CEO)を任命したことだ。

 TRIはトヨタが16年1月に米国シリコンバレーに設立した新会社。約1200億円を超える投資を行い、自動運転に不可欠なAI技術の研究開発を担っている。

 今回、TRIのプラットCEOをトヨタ本体の先進技術開発カンパニーのフェローとして受け入れることで、グーグルやウーバーといった自動運転技術を巡る異業種との戦いに打って出る。

副社長の役割は増し
人数も4人から6人に

 副社長の役割も増す。

 社長を支える補佐役としてだけでなく、執行役としてカンパニーの長(チェアマン、プレジデント)や本部長を担当することになるからだ。

 副社長は小林耕士氏、ディディエ・ルロワ氏、寺師茂樹氏、河合満氏、友山茂樹氏、吉田守孝氏の6人。今回の役員体制の変更で4人から6人に増えた。

 デンソー副会長の小林氏が最高財務責任者(CFO)を兼務する副社長として復帰し、章男社長の“懐刀”として知られる友山専務役員も昇格するなど、メディアを賑わす異例の人事を含むものの、先進技術開発やコネクティッド、パワートレーンなど各カンパニーが担う今後の自動車業界を占う最重要分野で、現場の陣頭指揮を執ることになる。