DVDには、所要時間を入れておくと、見てもらえる

 ある人から「面白いDVDがあるので、見てください」と言われて1枚のDVDをもらいました。

 でも、1ヵ月ぐらいほったらかしです。

 ようやく見たらわずか5分しか入っていませんでした。

 「それだったらもっと早く見られたのに」と思います。

 90分ぐらい時間をとれる時に見ようと思って、1ヵ月も机の上に積んであったのです。

 これはヘタな渡し方です。

 DVDに映像がどれだけの時間入っているかは、パッと見ただけではわかりません。

 「面白いDVDがあるので、ぜひご覧になってください。所要時間は5分です」と書いてあれば、すぐに見ます。

 5分だったら見てもらえますが、これが90分になるとなかなか見てもらえなくなります。

 90分のDVDなら、15分ずつ6本に分けて渡せば、最初の1本は見てもらえます。

 最初から「90分」と書かれていたら、「何かのついでの時に」「休みの日にでも」と、どんどん先延ばしになるのです。

 所要時間を最初に知らせてあげることが大切です。

 たとえば、編集者がゲラの直しを著者に頼むとします。

 ここで「チェック」と「加筆のお願い」をごっちゃにして伝えてはいけません。

 チェックは、「これでOK」「これでOK」と、見るだけですみます。

 ところが、加筆となると見るだけではすみません。

 「加筆のことを考えて、じっくり見なくては」と思って、なかなか読み進められないのです。

 「1ヵ所だけ、3行加筆が必要です」と書いてあれば、すぐできます。

 ところが、チェックも加筆も同じ色のポストイットが挟んであります。

 ポストイットだけを見て、「ウワー、けっこうあるな」と思うと、後まわしになるのです。

 すぐ始められる人は、相手にもすぐ始めてもらえるような配慮ができます。

 相手の精神的なハードルを下げてあげることが大切なのです。

 すぐ始められる人は、相手の時間を大切にできる人なのです。
 


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