[シドニー 5日 ロイター] - オーストラリア連邦統計局(ABS)が5日発表した10月の小売売上高は前月比0.5%増と、伸びは市場予想の0.3%を上回り、5月以来の大きさとなった。

9月の指標は、横ばいから上方修正され0.1%増となった。

売上高は幅広いセクターで増加し、特に衣料や外食部門が強かった。

260億豪ドル(198億米ドル)規模とみられる豪小売業は競争激化に見舞われており、絶え間ない割引合戦にもかかわらず、賃金の上昇鈍化や多額の家計債務に直面している消費者を引きつけるのに苦心している。オンライン小売りのアマゾンの参入が従来の小売業を抑え、価格やインフレを圧迫するとの懸念がある。

ABSは奇妙なことに、全体の7%以上を占めるオンライン小売りの売上高を指標に含めず、オンラインのみの売上高の推計をまとめており、10月は11.3%増加した。

第3・四半期の豪国内総生産(GDP)は6日に発表される予定で、前期比0.7%増が見込まれている。前年比では3%増に加速する見込み。

成長加速を受け、オーストラリア準備銀行(RBA、豪中央銀行)は5日に理事会で、政策金利のオフィシャルキャッシュレートを過去最低の1.50%に据え置く見通し。ロイター調査によると、調査対象のエコノミスト42人のうち、41人が据え置きを予想した。

大規模なインフラ投資が行われ、公的部門は成長促進に一部で寄与した。アナリストの推測によると、財政支出による投資は第3・四半期に5%超増加。消費支出は0.2%増加した。

この影響は、若干失望的だった貿易収支の影響を相殺。純輸出によるGDPへの寄与はなかった。アナリストは0.25%前後の寄与を見込んでいた。

資源・サービス部門の輸出が増加し、第3・四半期の貿易収支は31億豪ドルの黒字となった。経常収支は91億豪ドルの赤字に縮小し、赤字額は市場予想の92億豪ドルを下回った。