今年の受検申込は12月12日まで
試験官にプロ野球OBも

 検定の後、実行委員のひとりはこんな話をしてくれた。

「検定の目的を“野球に携わるすべての人の知識向上”としていますが、もっと分かりやすくいえば、昔のように野球を身近なものにしたいということなんです。昔は居酒屋などに行っても、すぐに野球の話になったでしょう。○○選手のサヨナラホームランにはシビれたとか、○○監督の采配には納得がいかないとか。野球は多くの人の共通の話題だったわけです。でも今は、野球が話題にのぼることはほとんどありません。地上波の野球中継が少なくなった今、それは仕方のないことかもしれないですが、野球好きとしては寂しいことですし、この状況が続いたら、野球は一部の熱烈なファンだけのものになり、誰もが楽しめるものではなくなってしまいます」

 こんな危機感が野球知識検定を始めた大きな要因になったという。

 確かに今、日常の会話で野球の話題が出ることは少ない。話題になるにしても、巨人のナベツネvs清武バトルや横浜の身売り話、菅野のドラフト指名拒否など、グラウンド外のことばかりだ。ただ、これらが大きなニュースになるのは、人々がまだ野球に関心を持っているということでもある。野球知識検定が普及すれば、その関心をグラウンド内に引き戻すことができるかもしれない。その意味で、マスターズリーグの地道な取り組みは、野球界にとって意義あることといえる。

 なお、検定合格者へのご褒美は、各級の認定証と認定カード、認定バッヂがもらえること。まあ自己満足に過ぎないが、認定カードを持っていれば「野球に詳しい人」と認知されるし、それをきっかけに同好の士と知り合い野球話で盛り上がることもあるだろう。

 また、受検者にはもうひとつ別の楽しみがある。試験官をプロ野球OBが務めるのだ(過去2回の検定には江夏豊氏が来た)。検定の後にはそのOBと交流する時間が設定されており、憧れだったスターと直接話ができるのだ。

 野球好きなら一度は受けてみる価値がある野球知識検定。今回の検定の受検申し込みは12月12日までだ。まだ間に合う。

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