薬の治療と合わせ生活のリズムを見直す

 機能性ディスペプシアは、薬での治療に合わせ、生活リズムを見直すことが大切だという。

「今年のノーベル賞は、体内時計を生みだす遺伝子とメカニズムでしたが、消化管のリズムもまさにその生体リズムがあって動いています。十分な睡眠や適度な運動、禁煙やお酒を控えるなど消化管のリズムを日々整える生活習慣を心がけることです。

 またストレスも、自律神経のバランスを乱し、胃の働きに影響します。薬で働いていない胃を動かすことはできるので、不快な症状は改善していきます。けれども、その症状に至った背景は、患者さんそれぞれが違います。元々の原因を改善しないと、また症状の再発を繰り返してしまいます」

 ちなみに春間先生の場合は、夕食はしっかり摂る1日2食と好きなテニスが、ベストコンディションを可能にしている。自分の胃のリズムを見つけて胃をいたわり、薬に頼りすぎずに、まずは生活習慣を見直してみよう。自分も周囲もwin-winになるはずだ。

CHECK LIST

機能性ディスペプシアかも!?

□ 食後いつまでも食べ物が胃の中にあるような“もたれ感”が続いている

□ 食事を始めてすぐに食べ物で胃がいっぱいになる感じがする

□ みぞおちが痛む

□ みぞおちに焼ける感じがある

□ 普通の量の食事でも食べきれない

□ 健康診断では特に異常がなかった

□ ストレスを感じている

□ ビジネスでの会食や外食が多い

□ 喫煙している

□ 肉など脂っこいものを好んで食べる

□ 運動をほとんどしていない

 

DOCTOR
春間 賢
/ KEN HARUMA
川崎医科大学総合医療センター 総合内科学2(消化器内科)・川崎医療福祉大学臨床技術学部 特任教授 1975 年広島大学医学部卒業、2001 年に川崎医科大学教授。専門は消化管腫瘍、炎症性腸疾患、胃炎・消化性潰瘍、消化管の機能異常。「機能性消化管疾患診療ガイドライン2014〜機能性ディスペプシア(FD)」の評価委員を務める。