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山崎元のマネー経済の歩き方

新しいインデックス・ファンドの登場

山崎 元 [経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員]
【第104回】 2009年11月30日
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 先日、三菱UFJ投信が「eMAXIS」と名づけたインデックス・ファンドのシリーズを発表した。販売手数料がゼロで、信託報酬も低い。国内株式タイプが0.42%、先進国株式と新興国株式に連動するタイプが共に0.63%と、公募の投信としては安価だ。このカテゴリーでは、住信アセットマネジメントの「STAMシリーズ」の報酬水準が安かったが、これに対抗した価格設定だ。

 信託銀行はもともと年金の世界で大きな資金をインデックス運用している。また、グループで考えると、資産を管理する信託銀行の収益も内部化することができるから、信託系はインデックス・ファンドのコスト競争に強いはずだ。投資家の側から見ると、こうしたリテール向けに売られている投信よりも信託報酬が安いインデックス・ファンドをETF(上場型投資信託)の中で探すことができるが、リテール向けの投信のほうが小口で売買可能なので、毎月の積み立て投資のような運用形態には向いている。

 また、外国株の株価指数に連動するETFは海外市場に上場されていて外国株式と同様の売買となるため、外国株の投資経験がないとややなじみにくいし、売買手数料がまだ国内株式ほど低くない。為替の売買手数料もかかる。

 投資金額がある程度まとまっていて、しばらくのあいだ解約が考えられない場合には海外ETFがいい場合が多いだろうが、eMAXIS、STAM両シリーズとも、外国株の2つの指数に関する商品には相対的な魅力がある。

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山崎 元 [経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員]

58年北海道生まれ。81年東京大学経済学部卒。三菱商事、野村投信、住友信託銀行、メリルリンチ証券、山一證券、UFJ総研など12社を経て、現在、楽天証券経済研究所客員研究員、マイベンチマーク代表取締役。


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12社を渡り歩いた資産運用の現場に一貫して携わってきた視点から、「資産運用」の方法をどう考えるべきか懇切丁寧に説く。投資家にもわかりやすい投資の考え方を伝授。

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