[ニューヨーク 8日 ロイター] - ニューヨーク外為市場でドルが対ユーロ、対円で上昇。米雇用統計では就業者数予想を上回る増加となったが、賃金の伸びは予想を下回ったことが失望視され、振れやすい地合いとなった。

低インフレに反映している鈍い賃金の伸びから来年の利上げペースへの影響が懸念され、雇用統計発表後にドルは3週間ぶり高値から下げ、ユーロは下落分の一部を取り戻した。

雇用統計で平均時給は前月比、前年比とも予想を下回った。BNYメロン(ボストン)のシニアグローバル市場ストラテジスト、マービン・ロー氏は「賃金圧力に欠けることで、次回の連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げを回避することはないが、2018年の新議長の下で論点になる」と述べた。

雇用統計発表でドルは対円で上げ幅を失った。終盤は0.4%高の113.52円。ユーロは横ばいの1.1767ドル。ドル指数は0.1%上昇し93.899。

来週のFOMCでの利上げは広く織り込まれているが、来年の金融政策についてどのような見通しを示すかが注目されている。

JPモルガン(ニューヨーク)のエコノミスト、マイケル・フェローリ氏は、来年は4回利上げする可能性があると指摘。連邦準備理事会(FRB)は今回、9月の見通しよりも失業率水準を引き下げ、成長率は総じて堅調になるとし、これらの改定がやや早期の正常化を支援するとの見通しを示した。

ポンドは軟化。欧州連合(EU)離脱条件での大筋合意で上昇したが、その後は利食い優勢となった。

合意を受けて対ドル<GBP=D3>では1.3521ドル、対ユーロ<EURGBP=D3>で6カ月ぶり高値をつけた。その後は1.3356ドルに、対ユーロでは高値の86.90ペンスから88.06ペンスに下落した。

ソシエテ・ジェネラルのマクロストラテジストは「(交渉は)単に次の段階に進んだだけとの受け止め方だ。12月の金曜とあり、ポンドを買いあげ、リスクを抱えたまま週末を迎えようとはしなかった」と述べた。

ドル/円 NY終値 113.48/113.49

始値 113.49

高値 113.58

安値 113.14

ユーロ/ドル NY終値 1.1764/1.1765

始値 1.1736

高値 1.1772

安値 1.1731

(表はロイターデータに基づいています)