[北京 9日 ロイター] - 中国国家統計局が9日発表した11月の生産者物価指数(PPI)は前年比5.8%上昇となり、伸び率は10月の6.9%から鈍化したほか、市場予想の5.9%もやや下回り、7月以来4カ月ぶりの低水準となった。

政府の環境汚染対策で工場の生産活動が低下し、原材料に対する工場からの需要が冷え込んだ。前年が高水準だったことに伴うベース効果も要因となった。

中国民生銀行(北京)のエコノミスト、温彬氏は「環境保護政策が中・下流企業の生産に影響を及ぼし、原材料に対する需要を減らした可能性がある。今後のPPIはベース効果などを背景に着実に減速しそうだ」と述べた。

前月比でみると、11月のPPIは0.5%上昇だった。

中国北部が11月半ばに本格的に暖房シーズン入りする中、政府は冬季のスモッグ対策を強化。多くの製鋼所や製錬所、工場に対して生産の縮小・停止を指示している。

アナリストらは対策強化に伴い原材料に対する工場からの需要が冷え込むため、PPIの上昇圧力が和らぐと見込んでいる。

国家統計局のデータによると、11月の原材料価格は前年比7.5%上昇。10月の9%から伸びが鈍化した。

<CPIも伸び鈍化>

一方、11月の消費者物価指数(CPI)は前年比1.7%上昇し、予想(1.8%上昇)を下回る伸びとなった。上昇率は10月の1.9%から縮小。食品価格の下落を受けた。政府の今年のCPI上昇率目標は3%。

非食品価格の上昇率は2.5%と、10月の2.4%から伸びが加速した。