[ウェリントン 11日 ロイター] - ニュージーランド(NZ)政府は11日、ニュージーランド準備銀行(RBNZ、中銀)の次期総裁に同国の公的年金基金スーパーアニュエーション・ファンドの責任者、エイドリアン・オア氏を指名した。

ロバートソン財務相は電子メールによる声明で、オア氏が来年3月27日に中銀総裁に就任すると明らかにした。

中銀では、ウィーラー前総裁が任期満了に伴い9月に退任し、副総裁だったスペンサー氏が同ポストを務めている。

発表後、NZドルは米ドルに対し<NZD=D4>一時0.7%上昇。0.6905米ドルと5日ぶりの高値を付けた。

オア氏は現職に就いた2007年までの4年間、中銀副総裁を務めた経歴を持つ。

豪ウェストパック銀行のチーフエコノミスト、ドミニク・スティーブンス氏は、市場がオア氏指名を歓迎していると指摘。「極めて実績のあるエコノミストで、中銀での経験もあり、物価を目標から外すとはないとみられる」との見方を示した。

労働党が主導するNZ新政権は、中銀の責務に物価安定のほか、雇用の最大化を加える計画。

中銀理事会のクイグリー理事長は、「オア氏が総裁という職務に強いリーダーシップをもたらし、中銀がNZ経済で幅広い役割を果たすことにコミットできると、理事会全員が一致した」とする声明を公表した。

オア氏は来年3月27日に就任する。

元中銀高官のマイケル・レッデル氏は「オア氏の強みはコミュニケーション力だ」と指摘した上で、「政府が達成しようとしていることに中銀がどのように適合できるかという点で、オア氏は好ましい成果をもたらしてくれる。そうした意味で、恐らくこの決定は政府にとり政治的勝利だ」と説明した。

ロバートソン財務相は、中銀の責務を変更する法律は3月まで施行される可能性は低いが、改革の方向と一致した方法で、政策目標に関する合意をオア氏との間で形成していくとの考えを示した。

*内容を追加しました。