12月6日、もしあなたが、スイスですべて製造されたものだと信じて「スイスメイド」の時計を買うなら、それは間違っているかもしれない。写真はスイスメイドの刻印がある時計。スイスのブルンネンで3月撮影(2017年 ロイター/Denis Balibouse)

[チューリヒ 6日 ロイター] - もしあなたが、スイスですべて製造されたものだと信じて「スイスメイド」の時計を買うなら、それは間違っているかもしれない。

 文字盤やサファイアガラス、ケースなどの部品製造会社が中国やタイ、モーリシャスで急増しており、こうした部品が「スイスメイド(スイス製)」と記された時計の多くに組み込まれている。

 文字盤に書かれた「スイスメイド」の表記に高額のプレミアムを払う消費者のため、より厳格なルールが今年導入された。

 製造コストの6割に当たる部分がスイスで行われたことが、「スイスメイド」と表記するための新たな条件の柱だ。これまでは、時計の駆動部分であるムーブメントの5割以上がスイス製であれば足りたが、その条件が引き上げられた。

 新たなルール導入の目的は、スイス製ブランドに対する消費者の信頼を高め、時計業界をアジア勢の攻勢から守ることだ。

 だが、ルール変更により、手ごろな価格帯のスイス時計メーカーは、コスト削減によって不況を乗り切ることが困難になった。一方で、高級時計メーカーにとっては、利益率を守るため、部品供給の大部分をアジアに移転する抜け道が残されている。