時計の価格を決める際、もっとも重要になるのは、そのケースに収められた機構である。

 もちろん、プラチナ、ゴールドといった素材を使用することで価格は上昇するのだが、全体に占める割合はそれほどでもない。機械式時計の場合、職人の手で一つひとつ組み上げられていくことから、2針、3針といったモデルでもそれなりの価格が設定される。

 そして、機械の細かさ、複雑さといった技術難度が高くなるにつれ、それは上昇カーブを描くことになるのだ。

 トゥールビヨン、永久カレンダーなどは、部品の数も相当数に及び、つくれる職人の数も限られることから、それは特別なものとなるのだ。

PATEK PHILIPPE

年次カレンダー 5396

自動巻き、18KRGケース、38.5㎜径 581万円 問/パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター ☎03-3255-8109

 この「5396」は、1932年に発表された“カラトラバ”のファーストモデル「Ref.96」の流れを汲み、それに年次カレンダーを搭載した時計だ。

 年次カレンダーは、96年にパテック フィリップが発表し、特許を取得した複雑機構で、年に1度、3月1日に日付の修正さえすればいいというもの。

 美しいブルー・ソレイユ・ダイヤルで、12時位置に曜日と月の表示窓が横に並び、6時位置にはムーンフェイズと日付表示窓が配されている。