クリエイターや経営者などからも圧倒的な支持を誇る不動産サイト「東京R不動産」。このサイトを運営する組織はフリーエージェント・スタイルを採り入れている。会社に雇われず、働く本来の喜びを手に入れる「働き方3.0」の時代がついにやってきた!

不動産のセレクトショップ

東京R不動産」は、不動産の情報を紹介するウェブサイトだ。これまでの不動産業とは違う視点で、不動産を発見し紹介している。どんな物件でも紹介するわけではなく、僕たちが見て感じて、魅力のある物件だけを、選りすぐって紹介している。

「多少古くてもいいので、雰囲気のある家がいい」
「庭があったり、バルコニーが広い物件に住みたい」
「一戸建てを改装して住みたい」
「倉庫のようなカッコいい物件をリノベーションしてオフィスにしたい」

 人はそれぞれに、違ったこだわりや嗜好を持っているはずだ。一風変わった物件も、人によっては、それが宝物のような空間かもしれない。重要なのは、その出会いをいかにつくるかということだ。よく探してみると、そうしたこだわりに応える物件も実は数多く存在している。僕らは、そんな物件を丹念に探し出して、サイト上で紹介している。そして、普通の不動産紹介では拾いきれないような、物件の隠れた魅力を掘り起こしている。

 東京R不動産というサイトの最大の特徴は、物件のチャーム(魅力)を検索アイコンにしていることだ(東京R不動産のトップページ参照)。天井が高くて気持ちよく、光もいっぱい入るとか、レトロなデザインで雰囲気があって住めば住むほど愛着がわきそうだとか、その物件の特徴を検索の軸にし、その魅力を文章で表現し、訪れてみないとわからない物件の「空気感」を何とかして伝えようとしている。

 ただ、その良さは、入居する人のその時々の状況によって千差万別である。基準を定義してしまうことそのものが逆に制約になって、肩の力を抜けば見えてくるものも見えなくなってしまう。よくよく考えてみると不動産は人間と似て、二つと同じものはない。人を身長や所属といった情報だけで判断できないように、不動産も場所や広さ、値段といった情報だけで判断してしまうのも変な話だと思う。

 その物件の見た目はもちろん、抱えているストーリー、理屈では説明できないけど、なんとなく好き、といったような、単なる数字の並びの奥にある本当の魅力のようなものを引き出して伝えていきたいと思っている。

 そして、その物件を「感じる」ために、僕らは必ずその場所に足を運び、琴線に触れる物件だけを紹介している。東京R不動産は、一言で言うならば「不動産のセレクトショップ」なのだ。