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だから、僕らはこの働き方を選んだ
【最終回】 2011年12月16日
著者・コラム紹介バックナンバー
馬場正尊,林 厚見,吉里裕也

ビジョン・自由・旅・寿司・家族
どう生きたいかを優先する働き方の時代

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仕事や人生はキャリアプランのようにはいかないもの。人生の軸を「旅」ととらえ、新しい場所へと動いていくほうがずっと可能性は広がる。そのとき必要になってくるのは、自分にとって大事なことを優先し、いかに充実と幸せをデザインするかだ。

好きなことを仕事にすべき?

 好きなことを仕事にするのがいいのか悪いのか、については意見が分かれるのではないだろうか。「好きなことは仕事にしないで趣味にしておく方がいいよ」と言う人もいるし、「好きなことで食えるほど幸せなことはない」という話も聞く。それぞれ説得力がある。

 でも実際のところ、コトはそんなに単純ではないのだ。人によっては「好きなこと」が「食えること」でない場合もある。「食える」ようにするためには我慢や妥協が必要だから、結果的に好きなことを仕事にすることで不幸になるということもあるのかもしれない。いろいろな議論があって、この話はなかなかキリがない。

 僕らの場合、基本的に好きなことを仕事にしている。少なくとも志に対して誠実で、正しいと思えることをやっている。それはとても幸せなことだと思っているし、今後大変なこともあるだろうし挫折することもあるだろうが、基本的にそうすべきだと思っている。そして今のところ、僕らはそれで食えている。

 ただ僕らは、好きなことをある程度「戦略的に」やっている。それが結構重要だと思っている。「好きだから食えなくてもいいんだ」ではなくて、好きなことだからこそ、社会的にきっちり成立させ持続させることに心血を注ぐ。だから自分たちがストレスなく続けていけるように工夫する。そしてもちろん、好きなことの範囲を広げたりしながら、より充実しようと思って働いている。

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馬場正尊 

[Open A代表/東北芸術工科大学准教授/「東京R不動産」ディレクター]
1968年佐賀県生まれ。早稲田大学大学院建築学科修了。博報堂に4年間勤務後、早稲田大学博士課程に復学、この時期に雑誌『A』の編集長を経験。2003年に設計事務所Open Aを設立、ほぼ同時に「東京R不動産」を吉里、林らと始める。著書に、『「新しい郊外」の家』(太田出版)、『都市をリノベーション』(NTT出版)など。

林 厚見 

[株式会社スピーク共同代表/「東京R不動産」ディレクター]
1971年東京生まれ。東京大学工学部建築学科卒業。マッキンゼー・アンド・カンパニーにて経営戦略コンサルティングに従事した後、コロンビア大学建築大学院不動産開発科修了。不動産ディベロッパーを経て、2004年に吉里裕也と株式会社スピークを設立、現在共同代表。

吉里裕也 

[株式会社スピーク共同代表/「東京R不動産」ディレクター]
1972年京都生まれ。東京都立大学工学研究科建築学専攻修了。バックパッカーとして世界を旅した後、株式会社スペースデザイン入社。リクルート創業者の江副浩正氏の元でディベロップメント事業に従事しビジネスを学ぶ。2003年に独立し「東京R不動産」を馬場とともに立ち上げ、2004年に株式会社スピークを林と共同設立。


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