[ベルリン 11日 ロイター] - ドイツのメルケル首相は11日、社会民主党(SPD)との安定した連立政権を早期に樹立する必要があると訴え、国内改革や欧州政策を巡りキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)とSPDとの間には共通する分野があるとの認識を示した。

メルケル首相は、連立協議で柱となる要求についてCDU幹部と協議した後、記者団に対し、SPDとの大連立を再び実現することが「歴史上、不可欠だ」と述べた。

CDU・CSUとSPDは13日に最初の話し合いを行い、SPD幹部は正式協議に入るかどうかを15日に決定する。

SPDのクリングバイル幹事長はARDテレビに対し、連立や少数与党政権などあらゆる可能性があり得ると語った。その上で、交渉のペースはCDU・CSUが提示する要求に主に左右されると付け加えた。

メルケル氏は雇用や経済、ヘルスケアなどで合意が可能な分野を挙げ、9月の選挙結果を受けて変革が必要であることはCDU・CSUとSPDの双方にとって明らかだと述べた。

また、ロシアや中国が地政学的な動きを強める一方、米国が多国間制度から距離を置き、中東情勢も不安定となる中、欧州連合(EU)を強化するために少数与党政権ではなく大連立が必要だとの立場でCDU幹部は一致したと明らかにした。

CDU・CSUの複数の幹部は9日、SPDの「欧州合衆国」構想に反対する考えを示したが、メルケル首相は11日、欧州政策でSPDとの間には「多くの共通点がある」と述べた。