あなたのベクトルの角度を感じたい。
角度が大きいからこそ「あなたという商品を買いたい」

  面接官が見ているのは、あなたのベクトルです。
  どんな角度で社会人として成長していくのか、そのベクトルの角度を感じたいのです。
  角度が大きければ大きいほど、伸びると感じられれば感じられるほど「あなたという商品を買いたい」と面接官は思うのです。

 面接官が「いいね!」と感じるのはそんな瞬間だと思います。

 具体例をお話しします。

  ダイヤモンド社の営業部にA君という入社数年の若手がいました。
  彼は、ある日担当している書店で、面白い売れ方をしている本をみつけました。
  でも、まだ小さな動きでした。
  彼は、その書店のビジネス書担当の方に、「うちの本で面白い動きをしているのがあります。何ヵ所かで平積みしていただけませんか」と提案しました。
  すると、かなり目に見えて売れるようになりました。
  次に、彼はその成功例をそのチェーン店の他のお店に広げて提案して、全国で火がつき始めました。
  彼はそこで終わらず、その成功例を他の書店、チェーン店にも展開していき、その本はベストセラーになりました。

  学生の方が、塾やサークルやボランティアの話を具体的に語ってくれた時に、妄想のエンジンがかかるのです。
  「あ、そんなにボランティアで頑張ったんだったら、うちの営業のA君のように面白い提案をするだろうな」
  「なるほど。彼が週刊ダイヤモンドの記者になったら、粘り強くとことん取材して面白い記事を書くんじゃないかな」
  と。

 学生の皆さんが具体的に頑張っている場面をイメージできた時はじめて、「あなたという商品を買いたい」と思うようになるのです。


*次回、第2回(12/19)では、具体的にエピソードを語るとはどういうことか、何に気をつけていけばいいのか、お伝えしたいと思います。


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