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美人のもと

西村ヤスロウ [広告プランナー]
【第122回】 2011年12月12日
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 いい表情の時間が多いと「美人のもと」は増えていく。笑う時間、喜ぶ時間を大切にする。美人はそういう時間を増やす考え方をしているように思う。

 目の前で起きていることをどう解釈するか。嫌なことが起きても、それは結局自分のためになるという解釈ができる人。何かのチャンスだと捉える人。美人と話していると、「そう解釈すればいいのか」と感心させられることがよくある。おかげでこちらにいい表情が伝染してくることを感じる。

 表情が歪むことは誰にでもある。ずっと歪んでいるとそれが定着し、「美人のもと」は去っていく。しかし、誰にでも表情を歪ませたくなるときはやってくる。美人はその時間を短くする意識があると思う。

 たとえば、恐怖を感じるとき。ほとんどの人は顔が歪む。美人はそこから元に戻す時間が早い。それは恐怖を乗り越える時間が早いというわけではなく、冷静になって状況を受け入れようとしているのだ。そして、自分なりの解釈ができるとほほえむ。その瞬間に一気に「美人のもと」を取り返し、さらに増やしているように思う。

 いたずら心で「ワッ」と驚かせてみるとする。美人は驚いた後、すぐに笑い出したり、怒りながらも表情を元に戻そうしたりする。すぐにリカバーする習慣を持っている。冷静になれと思おうとしている姿は見ていてかわいいし、美しい。

 ちょっと驚かせただけで、いつまでも文句を言っている人がいる。恐怖で歪んだ顔をさらに歪ませようとしているかのようだ。その顔、定着するよ。

 そういう人は少し気持悪いと思った時もすぐに表情を変え、小刻みに動く。目が見開き続ける。「ヤダ、ヤダ、ヤダ、ヤダ……」というように同じ言葉を繰り返しながら手などをピクピクさせる。震えているのではなく、ピクピク暴れている感じ。陸にあがった魚だ。小刻みが続く。

 暗闇に行くだけでピクピク、嫌いな食べ物があるとピクピク、ちょっと臭いとピクピク。目も開いたまま。魚になっている瞬間は「美人のもと」が減っていく。

 キミは魚ではないよ。水の中に戻らなくても生きていけるのだ。空気をゆっくり吸って、陸上を笑顔で楽しむのだ。そうすれば、魚の時間は少なくてすむ。

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西村ヤスロウ [広告プランナー]

1962年生まれ。プランナー。趣味は人間観察。著書に『Are You Yellow Monkey?』『しぐさの解読 彼女はなぜフグになるのか』などがある。


美人のもと

『経』に好評連載中の西村ヤスロウ氏によるエッセイ。「美人のもと」とは、女性なら誰しも持っているもの、「美人のもと」を磨き続けるためのコツを解き明かす。

「美人のもと」

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