[ロンドン 12日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が発表した11月の英消費者物価指数(CPI)は前年同月比3.1%上昇し、伸び率は10月から変わらず3.0%になると見込んでいた市場予想に反して拡大し、約6年ぶりの高水準となった。

航空運賃やコンピューターゲーム、チョコレート価格がCPIを押し上げた。

インフレ率がイングランド銀行(中央銀行)の目標である2%を1%ポイント超上回っており、カーニー総裁は中銀としての対応を説明するため、ハモンド財務相宛てに書簡をしたためなくてはならなくなる。

11月の小売物価指数は前年比3.9%上昇し、伸びはやや減速した。

アバディーン・スタンダード・インベストメンツのチーフエコノミスト、ルーシー・オキャロル氏は、インフレ率はピークに近い可能性があるとしつつ、サービス部門のコスト上昇が物価全体をまだ押し上げるかもしれないと指摘。「追加利上げの可能性はなくなっていない。英中銀は(インフレ対応と堅調な個人消費の維持という)難しい綱渡りを強いられている」と述べた。

英中銀は先月に10年ぶりの利上げに踏み切った際、インフレ率はおそらくピークに達し、その後3年間で目標の2%をやや上回る水準までゆっくりと低下するとの見通しを示していた。

英中銀は14日の政策決定会合で政策金利を0.5%で据え置くとの見方が優勢となっている。中銀は賃金の上昇ペースを見極めようとしている。

今回公表された物価統計では、製造業者が最近の原油高を受けて上向きの価格圧力に直面していることが示された。

11月の生産者物価投入指数は前年比7.3%上昇。伸びは10月の4.8%から加速し、エコノミスト予想の上限と一致。加速したのは8月以来で、上昇率は1月以来の高水準となった。

生産者物価産出指数は前年比3.0%上昇。伸び率は10月の2.8%から拡大し、予想と一致した。

また、ONSによると、英国全体の10月の住宅価格は前年比4.5%上昇。9月は4.8%上昇だった。ロンドンの住宅価格は2.1%上昇と、伸び率は3月以来の小ささとなった。

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