[12日 ロイター] - <為替>  米利上げ観測が広がる中、ドルは主要6通貨バスケットに対して3週間ぶり高値をつけた。市場では、税制改革法案の議会通過が近いとの見方も出ている。

<ロンドン株式市場> 続伸して取引を終えた。11月9日以来1カ月超ぶりの高値に上昇した。原油の値上がりでエネルギー株が買われたほか、ポンド安が追い風となった。

米連邦準備理事会(FRB)が翌日に利上げすることが見込まれる中、ドル高ポンド安が進んだ。ポンド安は、ドルで収益を上げポンドで会計報告する国際的な大手企業にとって好材料だ。

原油は2015年半ば以来初めて1バレル=65ドルを超えた。英国最大の原油パイプラインが稼動停止となったことが背景にある。原油高に伴い石油大手のBP<BP.L>とロイヤル・ダッチ・シェル<RDSa.L>は2.5%と1.7%それぞれ上昇した。

この日発表された11月の英消費者物価指数(CPI)は前年同月比3.1%上昇し、約6年ぶりの高水準となったものの、ポンドの押し上げ要因とならなかった。ベレンバーグの首席エコノミスト、カラム・ピカリング氏は「大方織り込み済みだった」と指摘した。

こうした中、スーパー大手セインズベリー<SBRY.L>とWMモリソン<MRW.L>は4.1%と4.5%それぞれ下落した。市場調査会社カンター・ワールドパネルが発表した国内スーパーの売上高で両社は同業のテスコ<TSCO.L>の伸び率を下回った。テスコは0.1%上昇した。

<欧州株式市場> 反発して取引を終えた。合併・買収(M&A)の動きがこの日の主な材料だった。また原油高に伴いエネルギー株が買われた。

STOXX欧州600種指数<.STOXX>は11月9日以来の高値となった。

英国最大の北海油田のパイプラインが稼動停止となったことで原油価格が2015年半ば以来初めて1バレル=65ドルを超えた。これに伴いSTOXX欧州600種石油・ガス株指数<.SXEP>は1.56%上昇した。

オランダのデジタルセキュリティー大手ジェムアルト<GTO.AS>は34.6%急騰。フランスのITコンサルティング会社アトス<ATOS.PA>によるジェムアルトの43億ユーロの買収提案が好感された。

一方、フランスの商業用不動産の投資会社ユニボール・ロダムコ<UNBP.AS>は4.1%下落した。オーストラリアのショッピングモールオーナー、ウエストフィールド・コープ<WFD.AX>を160億ドルで買収することで合意したことが嫌気された。

<ユーロ圏債券> 英国債利回りが急上昇し、原油高でインフレ期待が高まる中、域内国債の利回りが押し上げられた。

英国立統計局(ONS)が発表した11月の英消費者物価指数(CPI)は前年同月比3.1%上昇し、伸び率は10月から変わらず3.0%になると見込んでいた市場予想に反して拡大し、約6年ぶりの高水準となった。

指標を受け、英10年債利回り<GB10YT=RR>は2ベーシスポイント(bp)上昇して1.22%となり、ユーロ圏債券利回りを押し上げた。

北海ブレント原油先物<LCOc1>が一時、2015年以来初めて1バレル=65ドルを上回ったことも、利回りを押し上げる圧力になった可能性もある。

指標などを受け、ユーロ圏中核国の債券利回りは1━3bp上昇した。ドイツ10年債利回り<DE10YT=TWEB>は2bp上昇して0.31%。

投資家らは、14日のイングランド銀行(英中銀)政策決定会合に注目し、追加利上げ時期の手掛かりを得ようとしている。

5年後から5年間の期待インフレ率を反映する、ブレーク・イーブン・インフレ率(フォワードBEI)<EUIL5YF5Y=R>はやや上昇、1.70%付近で推移した。

ポルトガル国債は早い時間帯にアウトパフォーム、10年債利回り<PT10YT=TWEB>は2015年4月以来の低水準に近づいた。

ただ、英国債相場の影響を受け、利回りは5bp上昇して1.84%となった。

南欧国債<IT10YT=TWEB> <ES10YT=TWEB> <PT10YT=TWEB>はアンダーパフォーム、利回りは5bp上昇した。

ベルギーはこの日、環境に配慮した事業に資金使途を限る「グリーンボンド」を来年に初めて発行する方針を明らかにした。