[シドニー 13日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(中央銀行、RBA)のロウ総裁は13日、仮想通貨への関心の高まりは「投機熱」のようだとの見方を示した。

仮想通貨を巡っては、ビットコインがシカゴ・オプション取引所(CBOE)で10日に先物取引を開始した。ビットコインの価格は12日に1万7000ドルを上回り、投資家の間では2万ドル突破への期待が高まっている。

ロウ総裁はビットコインを日常の決済に利用する際の難しさを指摘。「純粋な決済手段として考えると、日常取引よりむしろ違法な取引を求める者にとって魅力的な手段となる可能性が高そうだ」と述べた。

また「ビットコインの価格は非常に不安定で、現時点では実行できる決済の数が限られているうえに、決済費用も非常に高く、コインのマイニングには膨大な電力がかかると試算されている」とした。

その上で、RBAとして新しい形の電子通貨を発行することにはオープンだが、現時点ではまだ根拠が確立されていないとの見方を示した。

総裁はさらに、電子形態の豪ドル(e豪ドル)を発行する計画も今のところないとした。ただ、中銀紙幣との決済の枠組みがどのようになるか検討していると述べた。

民間発行のe豪ドルもあり得るが、歴史的に、民間発行の不換通貨には「かなりの困難と危険」が伴うことが示されていると指摘。

RBAは電子通貨の導入について他国の中銀と緊密に連携をとっているとし、近く導入を検討している国は少ないと述べた。